たふとし  タフトシ  tafutosi
たうとし  タウトシ  tautosi
とうとし  トウトシ  toutosi

  

【尊し・貴し】
D: 正の方向に離れる如し。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」如し

たふときひとの ことうまる なれとゆきすき たまゆらそ』ホ13
『あめつちの みよのさかえお いわはるる めをのみをやの かみそたふときホ37
『もとらつたえの ふみそたふとき みわのすゑとし』フ序
『ものゆんに はたれやふれは ことのねの やわしもゆんそ たうとかりける』フもゆん

 ●連体形の「たうとき・とうとき」は名詞化して「尊き者」の意ともなる。

『はかりなき ひとくさわかれ たうときも みこともひこも なるみちお』ミ1
『へのむくは みくさたからに さかしりて たみもみなみに むくそとうときフへぬう

 
「たふと」+「し(形容詞語尾)
「たふと」は「たふ(妙ふ)」と同義語「ふつ(悉つ)」の合成「たふつ」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。

類語:「たとし(貴し)」

  

10/09/14

  

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