【(和す・現す・打す・治す)】
A: 合う/合わす。収(治)まる/収(治)める。在る/現す。
変態:「あつ(当つ)」「うつ(打つ)」「おす(押す)」「ふす(付す)」「むす(生す・結す)」「ゆす(結す)」
派生語:「うし(大人・氏)」
【失す・(棄す・射す・逸す)】
B: 離れる/離す。放つ。払う。発す。そる/そらす。曲る/曲げる。
『このうたは のちのゑにしの あふうすの かもいとむすふ ひなふりはこれ』ホ10 『われはうた うたふのみとて きえうせぬ むなさわきして たちかえりけり』ホ33 『あらしとこれと とつかんと おもひゆくまに ひめうせぬ』ホ34 『ぬかれぬたちに ゐいりねは やみやみふちに きえうせぬ よにうたふうた』ホ34 『のちにひらけは これうせぬ きよひこめして もしゆくや』ホ37 『さきのくれ こたちみつから きたれとも そのあすのひに またうせぬ』ホ37 |
変態:「いす(逸す・濯す)」「うつ(棄つ)」「ふつ(棄つ)」「ゆす(濯す)」「わす(忘す)」
派生語:「うす(射)」「うそ(嘘)」
【(渦す・揺す)】
C: 回る/回す。行き来する/させる。満ち引きする。舞う。
変態:「いす(揺す)」「おつ(復つ)」「ゆす(揺す)」
派生語:「うす(渦)」「うすめ(鈿女)」「うしほ(潮)」「つうし(通じ)」
【(上す・熟す・鬱す)】
D:
正の方向に離れる/離す。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」
変態:「あす(填す)」「ふす(悉す)」「むす(蒸す)」
派生語:「うさ(宇佐)」「うるし(漆)」
【(臥す・薄す・退す・卑す・憂す)・失す・倦ず】
E:
負の方向に離れる/離す。「低まる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」
『わかひこか むねにあたりて うせにしお かえしやおそる もとおりや』ホ10 『あるしとふ さくすすはたち のひいかん かれにうせたり これもあめ』ホ28 『はらみのやまの よきくさも ゐもとせまえに やけうせし』ホ32 『ふのねせは ぬすむたからも おとかわさ くるしくうせて ねせやふすらん』フふねせ |
変態:「あす(褪す)」「いつ(凍つ)」「おつ(落つ)」「ふす(臥す)」「わす(忘す)」
派生語:「うし(憂し)」「うし(牛)」「うすし(薄し)」
【(多少・上下・陽陰・男女)】【全・珍・(朕)】
1.多少。上下。陽陰・男女・木と実。
2.陽陰とその和合。 = 完全 = うす(珍・全・朕)
= きみ(木実・君)
『そてひちて うすのにこころ またきとて なも 『これもうひにる ふることや おおきすくなき うすのなも』ホ2 |
「う(多・上)」+「す(少・下)」
「う」は「先に上って天となった陽」を表す。
「す」は「後に下り凝って地となった陰」を表す。
つまり「うす(多少・上下)」は「陽陰・男女」と同義。
「男+女」=「きみ(木実)」=「きみ(君)」=「うす(珍・全)」
君・天皇のことを「うす(珍)」「ちん(珍・朕)」というのは「うひちに・すひち」の故事が根底にある。
類語:「きみ(木実・君)」「あめ(陽陰・和)」「あわ(陽陰・和)」「ひつき(日月)」
【(頭・頂)・珍】【髻華・鈿】
正の方向に離れるさま。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」さま
●頂。頭。君。 ●髪に添える飾り。かんざし。
『けむひせは たたみこおもえ くのやまの しらかしかゑお うすにさせこのこ』ホ38 |
「うす(上す・熟す)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。
変態:「うつ(全)」「ゆつ(頂)」「いつ(至・厳)」
類語:「うな(項)」「つ(頭)」「つふり・つむり(頭)」
【臼・碓・薄】
凹むさま。
『そろのほつみの みけもまた うすつきしらけ』ホ15 『ふそひつき へてしはすもち うすはたに もちはななして ふたこうむ』ホ38 『あめつちと ひとほかまねく みつのあな うすたましまの かよひちや』ミ10 |
「うす(失す)」の名詞化。
【(揺・渦)】
回るさま。揺らすさま。舞。
『うすめらに ひかけおたすき ちまきほこ』ホ7 |
「うす(揺す・渦す)」の名詞化。
ここでは「C:
回る/回す・行き来する/させる・揺れる/揺らす・舞う」などの意。
10/05/29
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