【(和る・収る・治る)・生る・在る・(現る)】【受身/尊敬の助動詞「る・らる」】
A: 合う/合わす。在る/現す。〜である。収(治)まる/収(治)める。匹敵する/させる。和らぐ/やわす。平る/平らす。
『いまよにのこる いゑいゑの ふみもそれそれ かはりある』ホ序 『あるかたち つくるいさわの ををんかみ あまのまなゐに みゆきあと』ホ1 『かみそのなかに あれまして くにとこたちの とこよくに』ホ2 『あめなるみちは めもあらあらず みつよをさまる』ホ2 『おととのくるは さはあらし くにうはふらん』ホ7 |
変態:「あふ(合う・浴ぶ)」「あむ(編む)」「はる(治る)」「はむ(食む・嵌む)」「なる(生る)」
派生語:「つたはる(伝わる)」「あらそふ(争う)」「あらかみ(争み)」「あらは(顕)」「あつかる(熱がる)」「しかり(然り)」「とまる(留まる)」「かかる(斯かる)」「あらかしめ(予め)」「をはる(終る)」
独り言:「(you) are」
【離る・散る】
B: 離れる/離す。放つ。払う。発す。そる/そらす。曲る/曲げる。
『あるまうかかふ おゑものお はらふはうたの こゑあまる』ホ1 |
変態:「はる(遥る)」「なる(鳴る)」「まる(放る)」「やる(遣る)」「わる(割る)」
派生語:「あらかみ(争み)」「あらふ(洗う)」「あらく(散去く)」「あらふる(散狂る)」
【(新る・改る・復る・折る・央る・主る)】
C:
回る/回す。行き来する/させる。替る/替える。還る/還す。戻る/戻す。
『をのむくは ほことかかみお あらかしめ むかうあたなく たたにをさまる』フをむく |
変態:「おる(復る・折る)」「うる(売る)」「ふる(振る)」「ゆる(揺る)」「よる(揺る)」
派生語:「あら(新)」「あらた(新た)」「あらふ(洗う)」「あらたむ(改む)」「あるし(主)」「あらか(主処)」「あらや(主屋)」「ありそうみ(荒磯海)」
【荒る・(熟る・上る・映る・央る・主る)】【(果る・終る)】
D:
正の方向に離れる/離す。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・至る・中心にある」
『おきつひこ はらあしことに つまあれて みさほたたぬと ちきりさる』ホ13 『めのすかた よくてあるるも みにくきに よきみやひあり』ホ13 『かゑことすれは やまとたけ あらふるかみの あるおきき』ホ40 |
変態:「はる(張る)」「はゆ(栄ゆ)」「なる(成る)」「やる(行る)」
派生語:「あら(荒)」「あれ(荒)」「あり(終り)」「ありかた(有難)」「あらまし」「さわる(騒る)」「おわる(終る)」
【粗る・生る・(下る・穢る)】【(果る・終る)】
E:
負の方向に離れる/離す。「低まる・端にある・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・果てる」
『あるまうかかふ おゑものお はらふはうたの こゑあまる』ホ1 『あねはもとより さすらをか あるるおしれは おとろきて』ホ7 『わかよにあたり をえあるは まつりととかぬ とかめあり』ホ33 『めつきはつひに みことのり うちはむけれと とつあるる』ホ34 『ふしあれのわき そろをゑは しなとまつりに のわきうつ ほをのはらゐそ』ミ7 |
変態:「あゆ(零ゆ)」「なゆ(萎ゆ)」「はゆ(蝕ゆ)」「やむ(病む・罷む)」「やる(破る)」
派生語:「あら(粗)」「あられ(霰)」「おわる(終わる)」「あり(終り)」「あらふる(粗降る)」「つらら(氷・氷柱)」「おわる(終る)」
【或】
(同種の他と)区別されるさま。別であるさま。
『またあるひ をとりよそおふ めかしりて あひましわれは』ホ3 『あるとみきみに もふさくは たえまくえはや おおちから』ホ35 |
●<「あるは」で> あるいは。または。
『たまこつむ やすきひもなく みつおこひ あるはすおこひ』ホ16 『こたねうたれて なかれゆく あるはかたわと なすいそら』ホ16 |
「ある(離る・散る)」の名詞化。
【(主・央)】
回帰する所。基。本。中心。ホーム。
「ある(主る)」の名詞化。
ここでは「C:
回る・還る・回帰する」などの意。
派生語:「あるし(主)」
関連語:「あらか(主家)」「あらや(主屋)」
10/01/05
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