さわる  サワル  sawaru
さはる  サハル  saharu

  

【触る】【障る】
A: 合う/合わす。付きまとう。詰まる。縛る。狭める。差し支える。
<その結果>
E: 負の方向に離れる/離す。「下げる・勢いを失わす・劣らす・縮小する・静める・隅に置く・果てさす」

さわるいそらの みそきにて ゑなのかこみは おのころの たまことならは ゆきよろし』ホ4
『みそきして さわるよこかお のそかんと やちたひいのる』ホ14
『はたれまの さはれとおひに ととのひて よそやそなわる そのためし』ホ16
『てれはひめきみ さはらねと いきすひたちと なすおひそ』ホ16
『ゆくにさわらす せめはかつ すなはちしれり みはわかこ まことはかみの』ホ39

 
さふ(障ふ/下ふ)」と同義語「ある(合る/粗る)」の合成。
ここでは「A: 合う/合わす・付く」、またその結果「E: 負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる/離す」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。

変態:「さはふ(五月蝿ふ)」「せまる(迫る)」「さふる(侍る)」「つまる(詰まる)」「つわる」
類語:「かむ(噛む)
派生語:「さわり(触り・障り)

 
 

【(騒る・多る・爽る)】
D: 正の方向に離れる。「高まる・勢い付く・沸き立つ・盛る・熟成する・優れる・至る」

『もしもくにゆり なるかみの さわるさわりの あらんとき』ホ22

 
さふ(騒ふ)」と同義語「ある(荒る)」の合成。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で「高まる・勢い付く・沸き立つ・盛る・熟成する・優れる・至る」などの意。

類語:「さわく(騒ぐ)」「さわめく(騒めく)」

  

10/03/20

  

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