うる  ウル  uru

  

【得る・(和る・生る・現る・入る)】
A: 合う/合わす。在る/現す。収(治)まる/収(治)める。(自己に)合わす。知る。

『そろにみのりて ぬはたまの よのかておうる おんたから』ホ1
『ふたかみは うきはしのゑに さくりうる ほこのしつくの おのころに』ホ2
『にまぬけて あまかみひるお わけくたし わかこころうる みちなるは』ホ14
『はらみこお とひうるための たひやとり あるひひめかみ またのとひ』ホ16
『はおなおはめは ちよおうる わかなもおなし にかけれと』ホ24

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変態:「ある(在る・生る)」「いる(入る・居る)」「うむ(埋む・産む・績む)」「える(得る)」「おる(織る・居る)

 
 

【(離る・放る・散る・倦る・失る)】
B: 離れる/離す。放つ。払う。発す。そる/そらす。曲る/曲げる。

変態:「ある(散る)」「うむ(倦む)」「いる(射る)」「える(彫る)」「ほる(放る)」「やる(遣る)
派生語:「うら(裏・浦)

 
 

【売る・(復る・振る・揺る)】
C: 回る/回す。行き来する/させる。還る/還す。戻る/戻す。

変態:「おる(復る)」「ふる(振る)」「ゆる(揺る)」「よる(揺る)
派生語:「うろうろ」「うら(占・心)」「もとうら(回・廻・基)

 
 

【(上る)・熟る・潤る】
D: 正の方向に離れる/離す。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」

変態:「ある(荒る)」「いる(鋳る)」「うむ(熟む)」「える(選る)」「をゆ(老ゆ)
派生語:「うるほふ(潤う)」「うるふ(潤ふ)」「うれし(嬉し)」「うろこ(鱗)」「うるほす(潤す)」「うれふ(熟れふ)」「うるし(漆)

 
 

【(倦る・粗る・憂る)】
E: 負の方向に離れる/離す。「落ちる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・果てる」

変態:「ある(粗る)」「うむ(倦む)」「うゆ(植ゆ)」「えふ(酔う)」「おる(下る)
派生語:「うら(浦・末)」「うれふ(憂れふ)

 
 

【(潤・霊)】
正の方向に離れるもの。(日月の)エネルギー。潤い。渇いていないさま。
 ●上位の存在形態。本質。エッセンス。 ●勢いづけるもの。活。精。エネルギー。

『わかかみは ひつきのうるお くたすゆゑ よつきうまんと おもふとき』ホ14
『とつけはをせの うるなみか たましまかわの いもかちと』ホ14
あさひのうるお みにうけて こみやにあれは よるなみと ともにめくれと』ホ14『うけもちの かみかうけなお あにこゑは ひようるたねお わにくたす』ホ15
ひうるにはゆる うるのそは うるたのそなゑ』ホ15
『かししはくさく をもみたれ とくはあらひみ うるとなも』ホ15

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「うる(熟る・潤る)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。

変態:「ぬるぬる」
同義語:「しし(繁)
類語:「うるほひ(潤い)」「いくひ(活霊)」「ひ(霊)」「み(霊)」「る(霊)

  

09/12/23

  

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