【肉・宍】
添え。付き。(骨に)添うもの。(骨子・基礎に対して)周辺。(主に対して)従・副。
『たみのかて けししゆるせは こゑつのり みなはやかれす』ホ9 『けのししはめは しむけかれ よつなるししは かほすきて』ホ15 『たとえはにこる みつかわく ししもにこれは かわきつく』ホ15 『かししはくさく をもみたれ とくはあらひみ うるとなも』ホ15 『ややししおもり めくりへる あすむそみたひ つきむそふ』ホ16 |
「しす(添す・親す)」の名詞化。
これは「さす(差す・挿す)」の変態で、「A:
合わす・添う・従う」などの意。
関連語:「さしみ(刺身)」
【獣・(劣・愚・穢)】
穢れ。劣るさま。衰え。
『ふのゆんは たおうけもちの ししかきや よこまおをそう ふゆんなりけり』フふゆん |
●人に劣るもの。獣。
『けのししはめは しむけかれ よつなるししは かほすきて』ホ15 『あやまりみての ししはめは ししこりちちみ そらこえて』ホ15 『ふてししは くえはいきても くさりくさ かみとなかたゑ』ホ15 『かしまかくらの ししまひお とえはときひこ これむかし』ホ40 『きみたのしみの かくらしし やよろかしまに あるかたち』ホ40 |
「しす(垂す)」の名詞化。
ここでは「E: 負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。
類語:「けもの(獣)」「けたもの(獣)」「いぬ(狗)」「ゑの(狗)」「おの(劣)」「おのこ(狗)」「ゐの(猪)」
【繁】
正の方向に離れるさま。「上がる・勢い付く・栄る・先行する・熟れる・優れる・勝る・至る」さま
『これむかし いよにわたりて ししはむお つちきみとりて たてまつる』ホ40 |
● =うる(潤)
『をははにむかひ とつくとき かりのししなみ ほねあふら』ホ16 |
「しす(繁す・精す)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・高・央・前・熟・明・沸)に離れる」で、「上がる・勢い付く・栄る・先行する・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。
【繁】しじ −広辞苑より− すきまのないこと。ぎっしり。 万三「五百枝さし―に生ひたるつがの樹の」 |
同義語:「うる(潤)」
10/06/19
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