たまふ  タマフ  tamafu
たもふ  タモフ  tamofu
たまゆ  タマユ  tamayu

  

【給ふ・賜ふ】
上位から下位に下す。

『いましもちひて しらせとて ととほこたまふホ2
『ももひなきより ささなみと なおたまふより なもささけ』ホ2
『おしひとと いみなおふれて かみありの もちゐたまえは たみうたふ』ホ6
『あまのかこゆみ ははやそゑ はたれやふれと たまひけり』ホ8
『あめにつくれは ををんかみ たまふかたすす わらひなわ』ホ8

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 ●他の動詞の連用形に付いて尊敬を表す。

『ときにをんかみ のたまふは』ホ序
『うたよみて はらひたまえは むしさるお』
ホ1
『まちたまえ のちかえさんと もちかえり たかまにいたり もろにとふ』ホ1
『ふたかみゆめの ここちにて あひみたまえは とよけにて あめみこひたす ものかたり』ホ4
『いさなきは あつしれたまふ ここおもて あわちのみやに かくれます』ホ6

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たむ(垂む)」と同義語の「あふ(零ふ)・あゆ(
零ゆ)」の合成。
ここでは「E: 負の方向(小・少・低・端・後・粗・暗・静)に離れる/離す」で、「下がる/下げる・授かる/授ける」などの意。

変態:「たまる(賜る)」
類語:「くたす(下す)
派生語:「のたまふ(宣ふ)」「たまわる(賜る)

  

09/11/28

  

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