【前】
1.(何かに)
合わせ向かう方。面する場所。見える方。表面。
『よろこひかえす きしゐくに あひのまゑみや たまつみや つくれはやすむ』ホ1 『ゐつよのかみは おおとのち おおとまえなり』ホ2 『つのくゐは おおとのにゐて いくくいお とまえにあひみ つまとなす』ホ2 『とひてたかみの まへにおち けんけんもなく ちのははや』ホ10 『はははひのまえ むかつひめ いむなほのこの うふみやは』ホ11 |
2.匹敵・相当するさま(量)。(一人前・二人前)
『かふりみは よはきしもちて とみむたり きひたけひこも おなしまえ』ホ40 |
3.正の方向に離れるさま。「高まる・勢い付く・栄る・先行する・熟れる・優れる・中心にある・至る」さま
●先行する時。以前。過去。
『このときは みこおしひとの とつきまえ』ホ2 『ひなはまた ひとなるまえよ』ホ2 『まとみちの とほらぬまえの あしひきの まくらことはは うたのたね』ホ5 『このあちお ぬはたまのよの うたまくら さめてあかるき まえことは』ホ5 『すてにまえ のりおあやまる ますひとの ほめすきねちけ』ホ17 |
●先行する位置。上部。表部。優先する位置。上位。
『つなゆるけれは まえあしお おりてたおるそ』ホ191 『おのかそゑ ぬすみしせんと しりつとお いゆきたかひぬ まえつとよ』ホ33 『あさしもの みけのさおはし まへつきみ いやわたらすも みけのさおはし』ホ38 『みはしらは うちみやのとみ みこしまえ みこはみおすえ』ホ40 |
4.陽。 (陽陰の精製過程で先ず陽が上り、後に陰が下ったため)
『まえうしろ みたれてなかる わかはちお のちのおきての うらかたそ』ホ7 |
5.(イククイが大門前に居たことから) 妻の称号。
『かれをはとのそ めはまえと やもつつきまて』ホ2 |
「まふ(合ふ/舞ふ)」の名詞化。
ここでは「A:
合う/合わす・匹敵する/させる」、また「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・進展する・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。
変態:「おも(面・表)」「むね(胸)」
類語:「さき(先)」「ぬか(額)」「そと(外)」
反対語:「うしろ(後ろ)」「うら(裏)」「うち(内)」「せ(背)」「しり(尻)」「あと(後)」
派生語:「あひのまゑ(天日の前)」「ひのまえ(日の前)」「とまえ(門前)」「おおとまえ(大苫辺)」
10/02/23
【ホツマツタヱ解読ガイド】 【ミカサフミ解読ガイド】 【ふとまに解読ガイド】
【やまとことばのみちのく】 【にしのことばのみちのく】 【あめなるみち】
【ホツマツタエのおもしろ記事】