【前】
1.(何かに)
合わせ向かう方。面する場所。見える方。表面。
『よろこひかえす きしゐくに あひのまゑみや たまつみや つくれはやすむ』ホ1 『ゐつよのかみは おおとのち おおとまえなり』ホ2 『つのくゐは おおとのにゐて いくくいお とまえにあひみ つまとなす』ホ2 『ふたかみのまえ おちととむ おもわすいたく ゆめここち』ホ4 『もろかみは いはとのまえに かしまとり これそとこよの なかさきや』ホ7 『まえにひきすゑ たれあくる きみやさかにの まかるたま』ホ8 『あめわかひこか かとのまえ かつらのすえに しわさみて』ホ10 『とひてたかみの まへにおち けんけんもなく ちのははや』ホ10 『はははひのまえ むかつひめ いむなほのこの うふみやは』ホ11 『かのちこお あめにおくれは かみのまえ えたそろはねは さらんとす』ホ12 『ひたりえやれは みきにゆく むかふえやれは まえによる』ホ17 『みまえにもふて つつしみて そのおのころの ゆえおこふ』ホ18 『めなしあみ よもひれとれは おおたいか くちおかみさき まえによる』ホ25 『みことのり うけめくりうゆ みやのまえ きみおわさねは いかにせん』ホ28 『おほかみに みてくらおさめ かもすみか にいとのまえに とりけあふ』ホ37 『もろもなんたて かくよもと とのまえにうゑ かふよもと すかはらにうゆ』ホ37 『やつめおこえて まえやまの あわみさきみて きみいわく』ホ38 『みねのみあえに なるしらか まえにいきはき くるしむる』ホ39 |
2.匹敵・相当するさま(量)。(一人前・二人前)
『かふりみは よはきしもちて とみむたり きひたけひこも おなしまえ』ホ40 |
3.正の方向に離れるさま。「高まる・勢い付く・栄る・先行する・熟れる・優れる・中心にある・至る」さま
●先行する時。以前。過去。
『このときは みこおしひとの とつきまえ』ホ2 『ひなはまた ひとなるまえよ』ホ2 『まとみちの とほらぬまえの あしひきの まくらことはは うたのたね』ホ5 『このあちお ぬはたまのよの うたまくら さめてあかるき まえことは』ホ5 『すてにまえ のりおあやまる ますひとの ほめすきねちけ』ホ17 『はらみのやまの よきくさも ゐもとせまえに やけうせし』ホ32 『うつろゐの としこえせまえ おおみそか はつむかそよか さのみそか』ミ7 『もちまえまつる ほからつき まめやかうたゑ かみおとり』ミ9 |
●先行する位置。上部。表部。優先する位置。上位。
『つなゆるけれは まえあしお おりてたおるそ』ホ191 『おのかそゑ ぬすみしせんと しりつとお いゆきたかひぬ まえつとよ』ホ33 『あさしもの みけのさおはし まへつきみ いやわたらすも みけのさおはし』ホ38 |
4.陽。 (陽陰の精製過程で先ず陽が上り、後に陰が下ったため)
『まえうしろ みたれてなかる わかはちお のちのおきての うらかたそ』ホ7 |
5.(イククイが大門前に居たことから) 妻の称号。
『かれをはとのそ めはまえと やもつつきまて』ホ2 |
「まふ(合ふ/舞ふ)」の名詞化。
ここでは「A:
合う/合わす・匹敵する/させる」、また「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・進展する・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。
変態:「おも(面・表)」「むね(胸)」
類語:「さき(先)」「ぬか(額)」「そと(外)」
反対語:「うしろ(後ろ)」「うら(裏)」「うち(内)」「せ(背)」「しり(尻)」「あと(後)」
派生語:「あひのまゑ(天日の前)」「ひのまえ(日の前)」「とまえ(門前)」「おおとまえ(大苫辺)」
10/02/23
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