【皆】
1.合わせたさま。全部。すべてのもの。万事。
2.<副詞的に>
合せて。共に。一緒に。 すべて。総じて。すっかり。悉く。
『みなみるみなみ ひのおつる にしはにしつむ』ホ1 『たねはたね うむすきさかめ まめすめらの そろはもはめそ むしもみなしむ』ホ1 『やもやくたりの みこうみて みなそのくにお をさめしむ』ホ2 『きくつねお みさとのあみお のにはりて みなおひいれて たまつなき』ホ8 『かけうつすとき むますたり ひとなるはみな たみとなる』ホ8 |
「みぬ(見ぬ)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす・統べる・集める」などの意。
変態:「みた(共)」
【(見・合・結)】
合うこと。合う所。つながり。結び。
『みつみさき なもなみはやの みなとより やまあとかわお さかのほり』ホ29 |
「みぬ(見ぬ)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす」の意。
【(回・廻)】
回転。循環。帰還。回帰。還り。戻り。
『みなもとは ねのますひとに よるなれは いふきとぬしに うたしむる』ホ9 |
「みぬ(回ぬ・廻ぬ)」の名詞化。
ここでは「C:
回る・還る・戻る・回帰する」などの意。
類語:「もと(基)」「もとゐ(基)」「もとり(戻り)」
派生語:「みなもと(源)」
【(満・全・熟・峰・棟)・水】
正の方向に離れるさま。「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」さま
『またひとり ありといふまに あらはるる たけみなかたそ』ホ10 『みとしはる おおみなくちと おおやくち ともにすくねと』ホ32 |
「みぬ(満ぬ・熟ぬ)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。
変態:「みね(峰)」「むね(棟)」「みの(美農)」「みぬ(水沼)」「みつ(水・瑞)」「また(全)」「いた(至)」「ひて(秀)」
【(陰・厭・穢・鄙・下・水埴)・水】
E:
負の方向に離れるさま。「低まる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」さま
●陰。水と埴。
『たまかえし なさはくるしむ たまのをも とけてむねかみ みなもとへ』ホ13 『いものみなかみ つきとこる はにちかきゆえ めにくはり』ホ16 『なななはみなの もとしける すへやますみの かみとなる』ホ22 |
●汚穢。邪。曲り。
『からすあふきは そふはなり ひあふきのはは みなはらふ あわのよそやそ』ホ1 『せみのおかわに みそきして ちのわにたたす みなつきや』ホ10 『みなみそきして うつわゑて むみちをやふり をさむたみ』ホ28 『ほそちちのわに ぬけつくる みなのはらひそ』ミ7 |
●下。末。隅。端。鄙。後。裏。
『さるたとふ むねとみなもと きつたらも こやねこたえて』ミ1 『あわうひの あわはきよくて むねをかみ うひはにこりて みなめかみ』ミ6 |
●みなつき(六月) の略。
『ほそちちのわに ぬけつくる みなのはらひそ』ミ7 |
● 水。
『みつみさき なもなみはやの みなとより やまあとかわお さかのほり』ホ29 『みなそこにふす めのなさけ これかみかたち』ミ7 |
「みぬ(卑ぬ・退ぬ・低ぬ)」の名詞化。
ここでは「E:負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「低まる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。
変態:「ひな(雛・鄙)」「うら(裏)」「いな(否・厭・嫌)」「おな(女)」「おに(鬼)」「へなちょこ」
派生語:「みなつき(水無月)」
【御汝】
汝の尊敬語。あなたさま。
『ひめおゑんやと いやといに みなはたれそと うらとえは』ホ9 |
【御名】
「名」の尊敬語。
『そのみなお うほひるきとそ たたえます くにうるはしく てりとほる』ホ3 『ひのかみの みつみなのあや』ホ4 『ひめおゑんやと いやといに みなはたれそと うらとえは』ホ9 『やたのかかみの みなのあや いとめくみなり あなかしこかな』ホ17 『おふひのみなの きつをさね ゐくらのかみの なりいてて』ホ22 |
11/01/17
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