【基・本・元・原】【許】
戻る所。還る所。回帰する所。ホームベース。源。
●過去。以前。 原点。起源。根。 本源部。中心部。核心部。
『をさむゐつよの みむすひの ゐみなたまきね もとあけお うつす』ホ4 『みなもとは ねのますひとに よるなれは いふきとぬしに うたしむる』ホ9 『おほなむち つかるうもとの かみとなる ほひのみことお もとまつり』ホ10 『たまかえし なさはくるしむ たまのをも と けてむねかみ みなもとへ』ホ13 『をせのむなもと ひとまろめ ゐものみなもと つきとこり』ホ14 |
●<副詞的に> 元来。本来。もとは。もともと。
『ひとはもと なかここころは ひつきなり すくにまかれは あひこたえ』ホ15 |
●「もとあけ(元明)」また「むなもと(陽元)・みなもと(陰元)」の略。天界。非物質界。
『ちけかれゆえに たまのをも みたれてもとに かえらねは』ホ15 『これさつけ なかたうまれの つちきみは もとにかえらん』ホ36 『もろほしは あめにかかりて またらなす つつゐはもとの いろつかさ』ミ6 『ゑもとのかみの わかるよは ゐりまめうちて おにやらゐ』ミ9 『やよゑなかすえ かけらうや めつたりおさむ たもとかめ』ミ9 |
● 根を持つ物(木)の数を数える単位。
『もろもなんたて かくよもと とのまえにうゑ かふよもと すかはらにうゆ』ホ37 |
「もつ(戻つ)」の名詞化。
ここでは「C:
回る・還る・戻る」などの意。
類語:「ふもと(麓)」「もとゐ(基)」「もとり(戻り)」「もとら(戻ら)」「こころ(心)」「むかし(昔)」
派生語:「もとあけ(元明)」「もとつ(元つ)」「みなもと(源)」「もとまつり(元政)」「もとおり(回・廻)」「もとうら(回・廻)」
【下・没・歿・陰】
E:
負の方向に離れるさま。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」さま
●下部。何かの下。
『はなのもと うたおをしゑて こおうめは なもはなきねの ひとなりは』ホ5 『にしのははかみ またきたり ころやまもとは おろかにて』ホ15 |
●沈み。凹み。
『めかみには なりなりたらぬ めもとあり』ホ3 |
●下。末。隅。端。果て。外れ。鄙。
『さるたとふ むねとみなもと きつたらも こやねこたえて』ミ1 |
「もつ(没つ・歿つ)」の名詞化。
ここでは「E:
負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。
変態:「ほと(陰・没・凹)」「ほつ(没)」「もつ(没・歿)」「もと(下)」「おと(弟・乙・劣)」「はて(果)」
【(持・用)】
合わせ。持ち。用い。携帯。
『ゑゑこはたのめ をしゑとの てもともまつの しもとつゑ』ホ17 |
「もつ(持つ)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・添える」などの意。
変態:「もち(持ち)」「もて(以て)」
【(茂)】
茂るさま。生え。
「モツ(茂つ)」の名詞化。
派生語:「しもと」
10/01/25
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