みなつき  ミナツキ  minatuki

  

【(穢月・厭月)・水無月・六月】
負の方向に離れる月。穢の月。 暑く渇くので体力が低下し穢が付きやすい月。

『せみのおかわに みそきして ちのわにたたす みなつきや』ホ10
みなつきかわき ほそのをえ ちしるとほれは みおひたす』ホ14
むつきいたれは かわくゆえ ほそのをくたに ちしるかふ』ホ16
『そふみちて みなつきはつひ みつこうむ そのゑなのあや』ホ24
『おとたけすみと みなつきの みそきしてのち うふやてて』ホ26
『おおなむち いつもたなかの ためしもて みなつきそむか まつりなす』ホ32
『これおおなむち たなかのり みなつきそむか おこなひは みもむそうたひ』ホ32
みなつきの そふかへそきね かるおとと ねにうつしこを いわひぬし』ホ32
みなつきは ややはにみちて たたかえは かみなりあつく』ミ7
『めははにみてと うゑあつく みなつきすえは いよかわき』ミ9
『ももにちまつる ちのわぬけ ゐそらおはらふ みなつきや』ミ9

 
みな(穢・厭)」+「つき(月/付き)
「みな」は「みぬ(卑ぬ・退ぬ)」の名詞化。
ここでは「E: 負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。

類語:「せみなつき(清穢月)

  

10/03/12

  

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