【皆】
1.合せたさま。全部。すべてのもの。万事。
2.<副詞的に> 合せて。
共に。一緒に。 すべて。総じて。すっかり。悉く。
『いますへらきの あまきみは みなににきねの いつによる』ホ序 『みなみるみなみ ひのおつる にしはにしつむ』ホ1 『にゑはなみなみ にゑしつむ』ホ1 『たねはたね うむすきさかめ まめすめらの そろはもはめそ むしもみなしむ』ホ1 『なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな』ホ1 『やもやくたりの みこうみて みなそのくにお をさめしむ』ホ2 『このときに みなつまいれて やそつつき もろたみもみな つまさたむ』ホ2 『おちつもはへる けたこしも みなけたつほの やまてみや』ホ4 『みなはたおりて みさほたつ』ホ6 『なんちくにゑお うつすへし やまとめくりて みなゑかく』ホ6 『みなそのしむお ぬきとりて わさにもゑつく おこりひの』ホ8 『はたれまお うちおひつめて みなくくり ついにいつなも わらひなわ』ホ8 『みなくひしまり まかるもの やまにうつみて』ホ8 『そのもときけは むかしはは まさるにとつき よよおへて みなさることく』ホ8 『ときにもも ねかわくはかみ ひとになし たまわれとみな まかれけり』ホ8 『かたまろか みなときゆるし わらなわお さわになわせて』ホ8 『きくつねお みさとのあみお のにはりて みなおひいれて たまつなき』ホ8 『ちからあらそひ おししはる はたれまもみな とりしはり』ホ8 『このはたれ ぬゑあしもちそ はけわさに たふらかすもの みなきらん』ホ8 『かけうつすとき むますたり ひとなるはみな たみとなる』ホ8 『みなめして ちおそそくとき きくみたり すくにきつねの かけあれは』ホ8 『すへてななます ここちみな ひとなるのりの みかかみお』ホ8 『よのみたれ これみなそれの あやまちと おもえはむせふ はやかえれ』ホ9 『たみのかて けししゆるせは こゑつのり みなはやかれす』ホ9 『ほひのみことと みないえは ほひのみことに むけしむる』ホ10 『はにすきまつる かみはかり ふつぬしよしと みないえは』ホ10 『たちはたらきて きみかをゑ みなまぬかるる あまかつのかみ』ホ12 『いもをせは やもよろうちの わかちなく みなあめつちの のりそなふ』ホ13 『つくはうし ほしおさるには みなすてて たのしみまつや』ホ13 『よろのよわひの みことひこ ややちよたもつ たみもみな』ホ14 『やもよろくにに よろこうみ みなくはりおく ひとのはつ』ホ14 『つきこいのらは わかうたと こやねとこもり かつてみな』ホ14 『ほのほくらひて みもやする ねたむねたまる みなとかそ』ホ16 『かしまのみちの おくもみな こやねにさつく』ホ16 『みなひるかえる このかかみ なんのためそや まさにきけ』ホ17 『すへて よそやます ををんたからも みなすてに ゐおやすくぬる』ホ191 『すへみそふ みなのりむまて まもりゆく』ホ20 『みなひとよみき さいおふる むねとはしらね つちおうつ』ホ21 『みやつくり ふきいらかまて みななりて みまこににきね つくはより』ホ21 『みなかんちかひ いちしるきかな このときに としのりかみの』ホ22 『たきひもきよく みつきよく みかまときよく みなきよく』ホ22 『ちゐものあしも みなぬきて たとなしたみも にきはえは』ホ23 『そのやすくにの ちゐもむら みなかうへあり いまこれお』ホ23 『かれかおこりお たやすくに ゆるせはたみも みなおこる』ホ23 『わかままに たみおきるなよ たみはみな なおわかまこそ』ホ23 『もちてこもりに さつけます みたひうやまひ みなうくるかな』ホ24 『これおろちあり くにかみの ひめおのむゆえ みなやけは』ホ25 『しかるのち さきのみゆきの いせきみな みこころそえて にいたなす』ホ25 『たのしにきはふ とよのくに みそふのあかた みなはやる』ホ25 『としもわかはの やせひめお そひのきさきも みないはふ』ホ27 『あしのねさ もとよりあらひ いわねこも みなふしなひけ をさむるは』ホ27 『みなをさまるも いかつちの かみのいさおし のこりあり』ホ27 『みなうつわゑて これおうつ ときにむはたれ みなくたる』ホ28 『うつわゑて むみちをやふり をさむたみ みなみもすその なかれなり』ホ28 『みなしかりとて やおえひく あたもせまらす みふねゆく』ホ29 『みなつかれふし ねふるとき たかくらしたに ゆめのつけ』ホ29 『おとうかしきて しきたける かたきあかしも みなこはむ』ホ29 『ときにきみ とえはみないふ とにさとし をしえてもこぬ』ホ29 『ゐのほふりらも つちくもの あみはるものお みなころす』ホ29 『こしねのくにも さほこみな たみおをさめて しつかなり』ホ30 『いまはなきゆえ そのつかひ よりてはかれは みないわく』ホ30 『みたひうやまひ みなうくる やまとひつきの みやことりかな』ホ30 『たかくらしたは たちぬかす みなまつろえは みことのり』ホ31 『きみまかる としももそみそ とみきさき みなととまりて もにつかふ』ホ31 『とみめのからも みなおさむ いきるみたりも おひまかる あめみこのりや』ホ31 『みつこうむ なはみなやまと ももそひめ ゐさせりひこに わかやひめ』ホ32 『ふそゐはる いつもはつそひ あかためし みなものたまひ みことのり』ホ32 『わきみわきみと なかれさる いくさおさめて みなかえる』ホ34 『みなかなめちに あつまりて おさとなのるお うちたまえ』ホ38 『よきいてお あらはつれんと みなもふす みののおとひこ ひいてたり』ホ38 『やまとたけ おとひこやりて ともからお みなうちおさめ』ホ38 『なみはかしはの ものやから みなころしゑて ふそやほの』ホ38 『みなにけちれは ときおあけ むかひいるとき おとひめは きみのておとり』ホ39 『みちのくおよひ みなふして まつろひくれは やまとたけ みちのくゆるし』ホ39 『うたはくに ちからはあたひ たまわりし きみはかみかと みなめつむ』ホ39 『かれらやすます ひもなきと なつかはきして はなふりお みなわけたまひ』ホ40 『かみのよの よはきしそこれ きつもみな たせはまかれる あめのりそ』ホ40 『さきのつま みなかれいまは みやつひめ ひとりあわんと』ホ40 『いわひさをしか とみそふり つきみゆきもり もろつかひ みなおくりゆく』ホ40 『こもりこきみも もみことも みちひこもみな うなつけは』ミ1 『みなをりつつり みさほたつ これおこよみの うりふつき』ミ4 『あにかえり さこくしろにて みことのり みなほしとなす』ミ6 『くにとこたちの なよのかみ みなさこくしろ よりのほし』ミ6 『ほしにそみあふ あめはゑな ひつきひとみな あめのえな』ミ6 『こきみもみこと みちひこも みなつつしみて うやまいにけり』ミ6 『しかおちこちの ももつかさ みなふみそめて かえるこれかな』ミ7 |
「みぬ(見ぬ)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす・統べる・集める」などの意。
変態:「みた(共)」
【(見・合・結)】
合うこと。合う所。つながり。結び。
『みつみさき なもなみはやの みなとより やまあとかわお さかのほり』ホ29 |
「みぬ(見ぬ)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす」の意。
【(回・廻)】
回転。循環。帰還。回帰。還り。戻り。
『みなもとは ねのますひとに よるなれは いふきとぬしに うたしむる』ホ9 |
「みぬ(回ぬ・廻ぬ)」の名詞化。
ここでは「C:
回る・還る・戻る・回帰する」などの意。
類語:「もと(基)」「もとゐ(基)」「もとり(戻り)」
派生語:「みなもと(源)」
【(満・全・熟・峰・棟)・水】
正の方向に離れるさま。「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」さま
『またひとり ありといふまに あらはるる たけみなかたそ』ホ10 『みとしはる おおみなくちと おおやくち ともにすくねと』ホ32 |
「みぬ(満ぬ・熟ぬ)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。
変態:「みね(峰)」「むね(棟)」「みの(美農)」「みぬ(水沼)」「みつ(水・瑞)」「また(全)」「いた(至)」「ひて(秀)」
【(陰・厭・穢・鄙・下・水埴)・水】
E:
負の方向に離れるさま。「低まる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」さま
●陰。水と埴。
『たまかえし なさはくるしむ たまのをも とけてむねかみ みなもとへ』ホ13 『いものみなかみ つきとこる はにちかきゆえ めにくはり』ホ16 『なななはみなの もとしける すへやますみの かみとなる』ホ22 |
●汚穢。邪。曲り。
『からすあふきは そふはなり ひあふきのはは みなはらふ あわのよそやそ』ホ1 『せみのおかわに みそきして ちのわにたたす みなつきや』ホ10 『およそのひとは しらねとも みなあらはるる もとのもり』ホ17 『みなみそきして うつわゑて むみちをやふり をさむたみ』ホ28 『みをやのかみの みやことり わかみおてらし あたむけて みなをさむゆえ』ホ30 『ほこもちひ ゐたひたたかひ みなころし ふそよをさむと』ホ31 『おくるとみ とはすかたりや わかきみも おくりおさめて みなかえします』ホ31 『としわけのよは まめおいり みなおにやらふ』ミ7 『ほそちちのわに ぬけつくる みなのはらひそ』ミ7 |
●下。末。隅。端。鄙。後。裏。
『さるたとふ むねとみなもと きつたらも こやねこたえて』ミ1 『あわうひの あわはきよくて むねをかみ うひはにこりて みなめかみ』ミ6 |
●みなつき(六月) の略。
『ほそちちのわに ぬけつくる みなのはらひそ』ミ7 |
● 水。
『みつみさき なもなみはやの みなとより やまあとかわお さかのほり』ホ29 『みなそこにふす めのなさけ これかみかたち』ミ7 |
「みぬ(卑ぬ・退ぬ・低ぬ)」の名詞化。
ここでは「E:負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「低まる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。
変態:「ひな(雛・鄙)」「うら(裏)」「いな(否・厭・嫌)」「おな(女)」「おに(鬼)」「へなちょこ」
派生語:「みなつき(水無月)」
【御汝】
汝の尊敬語。あなたさま。
『ひめおゑんやと いやといに みなはたれそと うらとえは』ホ9 |
【御名】
「名」の尊敬語。
『そのみなお うほひるきとそ たたえます くにうるはしく てりとほる』ホ3 『ひのかみの みつみなのあや』ホ4 『ひめおゑんやと いやといに みなはたれそと うらとえは』ホ9 『やたのかかみの みなのあや いとめくみなり あなかしこかな』ホ17 『おふひのみなの きつをさね ゐくらのかみの なりいてて』ホ22 『おのおのみなお たまはりて こよみおまもる やまさかみなり』ホ22 『しきかやあさひ かかやけは たまてかみなお すすめいふ』ホ31 『ははおあけ みうゑきさきと なれみなも いみなもそれそ』ホ31 『かれみなつけん ききますや ゆるせはささく やまとたけ』ホ40 『そのみなお うほひるきまた あまてらす をおんかみとそ たたえます』ミ3 『あまねくに おしゆるみなも わかひるめ にふのゐさおし ををいなるかな』ミ10 |
11/01/17
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