ヲヲン・オオン

→ 語義
  

大御。
至上。極めて尊いさま。(最上級の尊敬を表し、使用は極めて限定される。)
よって多くはアマテルに関わるものごとに付く。
一応「ヲヲン」の表記形が最上級だが、尊敬の差別化を要する対象が無い場合は、「ヲヲン」「オオン」「オホン」「オヲン」「ヲン」「オン」など様々に表記される。
  

『三十万 経れば の名も ワケイカツチの 天君と 六十万 治む 大御恵みぞ』28文
任那より ソナカシチして 貢 上げ 初御代 祝ふ 大御酒 賜ひ』35文
アメノミヲヤの 大御丈 八百万トメチミ6文

  

  

ヲヲンカミ・オオンカミ・ヲンカミ

→ 語義
  

大御神。御神。
アマテルを指す。
  

『時に御神 宣給ふは 今 ニニキネの 先神霊 クニトコタチの 業神霊 現る稜威と 考なえて』
『和照らします 大御神 百七十万の 年を経て 本の日輪に 還えまして 青人草を 照らします』
『食 重なれば 齢なし 故に御神 月に三食 苦きハホ菜や』1文
イサワの宮に 侍る時 キシヰの稲田 蝕虫に 傷むを嘆き ある形 告ぐる結和の 大御神 天のマナヰに 御幸後』1文
『"如何んぞ君を 生まん" とて 日の神を生む その御名を 太陽霊貴また 和照らす 大御神とぞ 称えます』ミ3文
大御神 諸と議りて ヤソキネを 国守と "イサナギの 産野叔父と 叔母なれば 政 絶えず" と 御言宣』7文
大御神 知ろし召されば 和照らす 人の表も 楽しむに ミチスケの歌7文
『合共に 手を棄ち伸べて 歌ひ舞ふ  「幸振る」とぞ 楽しめば これ上位に 和照らす 大御神なり』7文
大御神 天が下 照る 貴霊に 民も豊かに 二十三万 二千三百八十の 二年を 経ても安らや』8文
カナサキしばし 立ち帰り 陽陰に告ぐれば 大御神 賜ふ葛末 蕨縄8文
ココストの道 大御神 ツハモノヌシと フツヌシと タケミカツチに 霊還し 猿更る沢に 起る道かな』8文
チワヤより アメヱノミチが 御神に "言 語らん"と 呼ばらしむ 君 イフキトに 執めしむ』8文
大御神 もて造る 六弦琴 賜ふワカ姫 六つに弾く カダ・フキ・カナデ・メガ・ハ・ヒレ9文
ミホヒコと ココトムスビの 伝え 受け 御内に居れば 大御神 ヲシテ 賜わる カツテ尊10文
大御神 これ知ろし召し 三つの小児 出車の内 袂下 置きて 起つ息 交じる故 ハタレ 疑ひ 数えせず』12文
大御神 天地 知ろす 貴霊に 聡くハタレが 息計り 御歌作れば 染札を サツサ餅飯に 付け投ぐる』12文
『'世を栄ふる 始め終りの 慎まやか' 道 教ゆれば 大御神 褒めて賜はる 竈尊13文
四十九の端に 子の身生る 'あくり' を得んと 諸 拝む 時にアマテル 大御神 代嗣の綾を 織らんとす』14文
ツキヨミ怒り "卑しきの 唾吐く穢れ 交わんや" と 剣を抜きて 打ち殺し 返言なせば』15文
大御神 "汝 逆なし 合ひ見ず" と 政離れて 揺るぎます』15文
大御神 九十六月 座す このコヤネ 百月 座せり タチカラヲ 三十六月 座す サルタヒコ 十六年 居れど これは稀れ』16文
大御神 許す御言は "ヱトの副え ヤナヰカクロヒ 空守  東北の一木を 居社にせよ"』21文

タカマのハラの 神司 和照らします 大御神 祝ぎ奉る 宣中に』22文
『活・優・跳の 大御神 聞こし召さるる 清祓 火水を神に 謹みて "清め給え" と 申して申す』22文
カモ船 イセに着け 巡幸り乞えども 大御神 許さずここに 仮住い』24文
『昔 曽祖父 サクラウシ この木捧ぐ 大御神 大内に植えて 妹背の道 和る離るるを 計ります』
24文
逸尊の ハラミ辺壺は 四方八方の 中柱なり 大御神 ハラの皇君と 名を賜ふ』24文
先にタラチヲ ひたる時 ハコネの洞に 入りますを 母チチ姫は 言ありて イセに到りて 御神に 朝夕仕え 奉らしむ』25文
御神及び チチ姫を 拝みてアワの ミツホ国 宮移し成る』25文
大御神 神言宣は "陽陰の数 経て喪を脱ぎて 政聞く 年回る日は 喪に一日 その身柱に 祭るべし"』26文
『時にアスカの 宮 罷る 母チチ姫は 後の代を イセに侍れば 大御神 居を同じくす』27文
の嘆きは "嗣も無や" の教えは "ハラ宮の クニテルを嗣 和照らす ニギハヤヒ君"』27文
セオリツ姫と 大御神 宮 移さんと ミモ郷に 天昇る地  得て サコクシロ の宮居に 二万年経る』28文
『昔の上祖 タカムスビ ヒタカミ 生みて 一千万年 過ぎて天日の 大御神 陽陰なる道に 民を治す』29文
天君の 基は御孫の 雷を 別けて治むる 大御神 褒めて御孫は 天神の 現る稜威と 賜ふ名は "別雷の 天君" と』30文
『嘆きて曰く "大御神 陽陰の道 成す 代々の君 継ぎ受け収む 和日月32文
トヨスキは 佐々波多宮に 帰ります また神の告げ  大神の 形見頂き』36文
『二十六年の 九月十六の日 大御神 ヰソスズ郷の サコクシロ 内に渡まし 十七日の夜 御丈柱を 納めしむ』36文
大御神 嗣を思して 妹背の道 八方人草を 活け恵む 故 カツヲ八木 千木の内 削ぐは内宮 内軽く 八民豊かに』36文
シホツ翁が "これ行きて 平けざらんや"と 勧む故 大和正せば 大御神 カシマの神に 御言宣』39文
『"行きて打つべし" その応え " 行かずとも 国平けの 剣 下して タカクラに これ捧げしむ"』
39文
大御神 折の御幸に 聞きませば 九君 百尊 三千彦も みな謹みて 敬いにけり』ミ6文

  

  

ヲヲンタカラ・オオンタカラ・オンタカラ

→ 語義

  
大御宝。御宝。
「最も重要なもの」の意。
この世に在る人民。アメミヲヤクニトコタチの子末という意。
  

大御宝の 気も安く ヤスクニ宮と 称えます 八万年経て 還内の イサワの宮に 御座します』
に実りて ヌバタマの 世の糧を得る 御宝 喜び返す キシヰ国 太陽の前宮 タマツ宮 造れば安む』1文
『万の齢の 尊・彦 やや千齢保つ 民も皆 クニトコタチの 後末なり その本悉く アメミヲヤ14文
『総て 四十八マス 大御宝も 皆すでに 気を安く潤る』
19-1文
三種の受けを 天に応え に納むる その飾り 八幡あり その翌日 大御宝に 拝ましむ』24文
『その装い  着て 珠飾り 冠・ ハラの法 華を尽して その翌日は 大御宝に 拝ましむかな』27文
『ここにモトヒコ 諸に告れ "服ろはざれば 殺す故 大御宝が 巡幸り請ふ 事始" とて 十二月八日 橘籠立てて 標とす』39文

  

  

ヲヲンツゲ

→ 語義

  
大御告げ。
アマテルにものを告げるとき、こう言うようだ。
  

ハタレ頭 ハルナ進みて 大御告げ17文

  

  

ヲヲンマツリ

→ 語義

  
大御祭。
ユキ
スキの大御祭。 =大嘗会
  

ミヅホには ニハリの例 ユキスキの 大御祭の 大嘗会 三種の受けを 天に応え』26文

 

 

オオンモリ

→ 語義

  
大御守。
幼少の皇太子の守役。 =ミコモリ(皇子守)
ウガヤが筑紫に御幸の際、アメタネコがタガ宮に在るタケヒトの大御守となっている。
  

タネコは御子の 大御守 御子タケヒトは 歳五つ またイワクラは 宮内の 局預り』27文
『御子タケヒトと タネコ タガより出でて 西の宮 大ワニ乗りて ウドの浜 ミヤサキ宮に 到ります』27文

  

  

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