ワニ

→ 語義
  

  1. 鰐。 鮫(さめ)類の古名。
      
  2. ワニ船。帆ワニ。 帆船のこと。 船の中で最も高速。
    (対馬では今でも大型の舟をワニ、小型のをカモと言う)
      
    『よりて御孫と タチカラヲ ワニ船に乗り 上総の ツクモに着きて カトリ宮 神言 宣れば』20文
    は鉤を得て 喜びに シガの守して 返さしむ ワニに乗り行き シノ宮で ヤマクイ招き 諸共に ウカワに行けば』25文
    シガ 船問えば ワニが言ふ "オオカメならば 月越えん カモは一月 オオワニは 早々"』26文
    『宣給わく "召す時は 騒かなり オオワニ カモ 後に遅れ"と』26文
    『大ワニを シガの浦より 綱 解きて 早ちに 北の都に着きて イササワケより ミツホまで 御帰りあれば』26文
    『釣船よりぞ ミホサキの ワニ得てここに 着くことも 御胤思えば ナギサ・タケ の実心 現るる』26文
    告ぐるツクシの ハテスミと オトタマ姫と ワニ 上り 西の宮より 山背に 到りて問えど』26文
    『孫のシガ 帆ワニ成す 七代 カナサキは オカメを造る』27文
    『ついに因みて ミゾクイの タマクシ姫も 孕む故 ワニ乗り 阿波へ 帰る内』27文
    『御子タケヒトと タネコ タガより出でて 西の宮 大ワニ乗りて ウドの浜 ミヤサキ宮に 到ります』27文
      
      
  3. ツクシの国守。 
    海運を業となすか。これもカナサキの枝姓の一つと思われる。
      
    シガ 船問えば ワニが言ふ "オオカメならば 月越えん カモは一月 オオワニは 早々"』26文
      
      
  4. 和珥、和爾、和仁。 
    アマタラシヒコクニ
    (春日親君) の三世孫のヒコクニフクがワニクニフクと云われ和邇氏の祖といわれる。

  

  

ワニフネ・ホワニ・オオワニ

→ 語義
  

鰐船。帆鰐。
ワニは鮫であるから、その姿から想像して帆掛け船だろう。 
ワニ
カモカメ の順で速いらしい。
  

★『書記』事代主神、八尋になって三嶋溝樴姫、或いは云わく、玉櫛姫のもとに通い給う。そして姫蹈鞴五十鈴姫命を生み給う。
★『旧事』事代主神は八尋のワニとなって、三嶋溝杭(みしまのみぞくい) の娘・活玉依姫(いくたまよりひめ) のもとへ通い、一男一女を生まれました。
  

『よりて御孫と タチカラヲ ワニ船に乗り 上総の ツクモに着きて カトリ宮 神言 宣れば』20文
オオカメならば 月越えん カモは一月 オオワニは 早々』26文
『船はいにしえ シマツヒコ 朽木に乗れる 鵜の鳥の アヅミ川行く 筏乗り  竿差し覚え 船と成す』27文
『子のオキツヒコ を見て 櫂を作れば 孫のシガ 帆ワニ 成す 七代 カナサキは オカメを造る』27文
『その孫の ハテカミの子の トヨタマと 水侍と船 造る神 六船霊ぞ』27文
『ついに因みて ミゾクイの タマクシ姫も 孕む故 ワニ乗り 阿波へ 帰る内』27文
『生む子の斎名 ワニヒコは クシミカタマぞ 次の子は 斎名ナカヒコ クシナシぞ 青垣殿に 住ましむる』27文
『御子
タケヒト タネコ タガより出でてニシノ宮 大ワニ 乗りてウドの浜 ミヤサキ宮に』27文

  

  

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