アヅミ

→ 語義
  

  1. 近江の安曇。 滋賀県高島郡安曇川河口周辺。 
    オモタルとカシコネの二尊は安曇に中柱を立て、そこを中心として全国を治める。
      
    『六代の嗣 オモタルの尊 カシコネと 八方を恵りて 民を治す ヲウミ安曇の 中柱ミ2文
      

      
  2. 安曇命。 
    イサナキ
    の命で、シマツヒコオキツヒコシガヒコの三守を統括する。 
    船霊シマツヒコの子孫でカナサキの枝姓。カナサキムナカタと共に筑紫を治める。 
      
      
    イサナギヤソマガツヒカンナオヒ・オオナオヒ   [オトナシ川]
        │
        ├ソコツツヲ・ナカツツヲ・ウワツツヲ    [ナカ川] カナサキが政る
        │
        ├ソコワタツミ・ナカワタツミ・カミワタツミ [アツ川] ムナカタが政る
        │
        └シマツヒコオキツヒコシガ       [シガ海] アヅミが政る
       
    シマツヒコオキツヒコシガ───?─?─?─カナサキ─┬ハヤアキツ姫───アマツヒコネ
                      :                 ├ミヤツヒコ
                      :… … …アカツチ ├(アヅミ族との婚姻)──ホタカミ
                      :… … …シホツチ │        └──シガ
                      :… … …アヅミ  └(ムナカタ族との婚姻)─ハテツミ
                      └… … …ムナカタ─┬オサコ
                                  └アヤコ──────クマノクスヒ
      

    『またシガ海に シマツヒコ 次 オキツヒコ シガの神 これはアヅミに 纏らしむ』5文
    ツキスミは シマツヒコより 七代 統む 今カナサキの 枝姓 ムナカタアツミ 助けしむ』6文

 

福岡県福岡市東区志賀島、志賀海 (シガウミ) 神社

  

  

アヅミカワ・アシヅミカワ

  
安曇川。
京都に発し滋賀県で琵琶湖に注ぐ安曇川(あどがわ)
  

★京都府京都市左京区北部・花背峠付近の山中に発し、高島市を流れ、広大な湖成三角州を造り琵琶湖西岸に注ぐ川。別称:朽木川、高島川。別訓:あとかわ。古綴:阿渡川、阿戸川、足速川。
★-WikiPedia-
安曇川(あどがわ)は、京都府および滋賀県を流れる淀川水系の一級河川。流路延長52kmは、琵琶湖に流入する河川では野洲川に次ぐ長さである。京都市左京区北東部、丹波山地の百井峠近くに発し、ほどなく滋賀県に入る。比良山地と丹波高地にはさまれた「花折断層」の峡谷を北流。高島市朽木(旧・朽木村)の中心地・市場集落で支流の麻生川、北川などを合わせ、東へ向かう。高島市安曇川町に入る辺りから河原が広がる。三角州を形成し、高島市安曇川町東部で琵琶湖へと注ぐ。上流域では林業が盛んで、かつては木材運搬のいかだ流しで知られた。
  

『船はいにしえ シマツヒコ 朽木に乗れる 鵜の鳥の アヅミ川行く 筏乗り  竿差し覚え 船と成す』27文
『付く音を合わす その陶は 安曇川 シマツヒコ 流れ木に干す 鵜の映 見て 木を編み連ね 筏 乗り』ミ和字

  

  

アヅミノカミ

  
安曇の守/神。
太古に安曇川河口付近の地を治め、船を発明したシマツヒコオキツヒコシガの三船霊。 
アワ海に注ぐ安曇川を泳ぐ水鳥が船のヒントになった。
  

オモタル/カシコネの都だったアヅミの地は、中央政府の崩壊後、シマツヒコの一族が治めを預かったと推察する。その後この一族は船の発明を得てツクシに遠征し、その開発に乗り出したのだろう。ツクシの海洋民族もアワ海に起源を持つことになろう。
  

ツキスミは シマツヒコより 七代 統む 今カナサキの 枝姓 ムナカタアツミ 助けしむ』6文
『行く貴船 タタネコが歌 "アワ海の 安曇の神と スミノヱも 共に貴船の 守り神かな"』37文

  

  

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