赤土命。
ハヤスフ姫の父。アシナツチの兄。サワラノ･ユツヒコの祖父。
内宮セオリツ姫によりアマテルの北の局を解任されたモチコ・ハヤコを自分の新局として、またハヤコの三つ子の姫
(タケコ・タキコ・タナコ)
を、ウサ宮に受け入れる。
ニニキネが山陽を巡った時、アカツチに命じて安芸の禿げ山に檜・杉を植えさせる。
高知県南国市阿戸字石土、石土 (イハツチ)
神社
富山県福岡町矢部、日尾 (ヒオ)
神社
三重県鈴鹿市一ノ宮町、都波岐奈加等
(ツバキナカト) 神社
■九州の神社では、ナカツツヲをアカツチ(赤土命)
と記しているのが多い。
★『日本書紀一書』伊弉諾尊が橘小門で払い濯ぎをした時、水の中に入って磐土命を吹出した。その後に底土命、赤土命なども生み出す。
★上筒(ウハツツ)＝磐土(イハツチ)、底筒(ソコツツ)＝底土(ソコツチ)、中筒(ナカツツ)＝赤土(アカツチ)
と音の変化したもので、同じ神と考えられている。
シマツヒコ─オキツヒコ─シガ───？─？─？─カナサキ─┬ハヤアキツ姫───アマツヒコネ ： ├ミヤツヒコ ：… … …アカツチ ├(アヅミ族との婚姻)──ホタカミ ：… … …シホツチ │ └──シガ ：… … …アヅミ └(ムナカタ族との婚姻)─ハテツミ └… … …ムナカタ─┬オサコ └アヤコ──────クマノクスヒ
┌アカツチ┬──??──┬サワラノ │ │ └ユツヒコ │ └ハヤスフ姫 │ └アシナツチ┐ ├イナタ姫 テニツキ─┘
『侍婢答ふ "アカツチが ハヤスフ姫"
と 聞し召し 雉を飛ばせて 父に請ふ』7文
『ツクシ アカツチ これを受け ウサの宮居を 改めて モチコ･ハヤコは 新局 置けば怒りて 養しせず』7文
『サワラノは アカツチの孫 ヌカドとは カガミツコの子 アケタマは タマツコの子ぞ』20文
『アカツチ守に これ教え 檜･杉の種を 植えさしむ 十年に成りて 峰
籠る 田水も絶えず 国 豊か』25文
『アカツチが 姫を弟君に 因むをば ハヤが愚霊に 噛み殺す 弟アシナヅが 姫を乞えば 七姫までは 噛み食らふ』28文
赤土宮。
アカツチの政庁宮。 ＝ウサの宮居
大分県宇佐市大字南宇佐、宇佐 (ウサ)
神宮
『"アカツチ宮に とつがん" と 言えど和なく 大内の 折々宿る 北の局』7文
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