神日本磐余彦尊。
初代神武(じんむ)天皇。日向頭殿。斎名:タケヒト。 アメミコ(陽陰御子)とも呼ばれる。
カンタケ (神武) は、『カンヤマトイハワレヒコ』+『タケヒト』の略。
ウガヤとタマヨリ姫に生まれた二番目の子。コモリの曾孫にあたる。ウガヤにとってはヰツセ
(ヤセ姫)、ミケイリ
(タマヨリ姫の連れ子)、イナイイ
(タマヨリ姫) に次いで4人目の子となる。
ウガヤが罷る時、ミヤザキ宮にタネコと共に行って白矢羽のヲシデを賜り、そのままツクシに居つく。この時タケヒト15歳。ツクシでアヒラツ姫を妻とし、タギシミミを生む。
東征を果たし、カシハラ宮にタタラヰソスズ姫を内宮に迎え、カンヤヰミミとカヌナカワミミを生む。
アメタネコとクシミカタマが左右を勤める。
カシヲ (ウネビ山北の白檮尾)
の陵に埋葬 (畝傍山東北陵)。三十三人が殉死。
タケイワタツ──アソ姫(内侍) ┃ オホナムチ─クシヒコ─コモリ──┬モトメ(典侍) │ ┃ (タケツミの妻に下される) └イソヨリ姫(内侍)─…─…─…─…─…─…┐ アマテル─オシホミミ─ニニキネ┐ ┃ │ ├─ホオテミ ヤセ姫 ┌ヰツセ : カグツミ─マウラ─アシツ姫┘ ┃ ┃──┘ │ ┃──ウガヤフキアワセズ : ┃ ┃ │ カナサキ───??───ハテツミ─┬トヨタマ姫(内宮) ┃───┬イナヰイ : │ ┃ │ │ └カモタケツミ ┃ └カンタケ : ┃────タマヨリ姫 │ イソヨリ姫 ┃───ミケイリ : ↑ 白羽の矢 │ │ : └…─…─…─…─…─…─…─…─…─┘
ツミハ──┐┌クシミカタマ ├┼クシナシ タマクシ姫┘└──────タタラヰソスズ姫(内宮) ┃ ┌ヰツセ ┃─カンヤヰミミ ├ミケイリ ┃ ウガヤフキアワセズ┐├イナヰイ ┃─カヌナカワミミ┬イキシ ├┤ ┃ │ タマヨリ姫────┘└カンヤマトイハワレヒコ └タマテ ┃ ┃─タギシミミ ┃ ヒウガ・アタ県主───アヒラツ姫(大典侍)
宮崎県宮崎市神宮、宮崎 (ミヤザキ)
神宮
奈良県橿原市久米町、橿原 (カシハラ)
神宮
鏡臣 : アメタネコ
大物主: クシミカタマ
内宮 : タタラヰソスズ姫
(ツミハの娘) カンヤヰミミ(2) カヌナカワミミ(3)
大典侍: アヒラツ姫
(筑紫アタ県主の娘) タギシミミ(1)
■上鈴6年 生。58年 (52歳) 即位。上鈴133年 (127歳) 崩御。
『生む御子は イナイイ君ぞ 御后と 成りて生む御子 カンヤマト イハワレヒコの 尊なり』27文
『時にタネコが "タケヒト"と 斎名ちりばめ 奉る』27文
『天君 御子に 御言宣 連の御歌に "これヲシテ 訪経る機の 連根にぞなせ"』27文
『ひたるの時に これを継ぐ 母・子到れば 遺し言 "このムラクモは 生れませる 御子の祝ひに 捧げよ"』27文
『タネコは御子の 大御守 御子タケヒトは 歳五つ またイワクラは 宮内の 局預り』27文
『御子タケヒトと 守タネコ タガより出でて 西の宮 大ワニ乗りて ウドの浜 ミヤサキ宮に 到ります』27文
『汝二人も 永らえず イツセは子無し タケヒトは 万の御祖なり タネコらも ヱト六十内に 妻入れて 代嗣を成せよ』27文
『タケヒトは 歳十五なれば 我が代わり タネコが助け 治むべし』27文
『白矢のヲシテ タケヒトに 国を領らする 百の文 タネコに譲る』27文
『御子 喪を務め 四十八済む 三十二集まり 上ぐる名は "ツクシ皇"』27文
『日の神の 嗣得て植ゆる 君は今 若きタケヒト 思わねば 陽陰の蝕み 晴るる時 苗
生え無んや"』28文
『アマノタネコは この文を ミカサに籠めて 君の供 ナガスネヒコは その蔵を 密かに開けて 写し盗る』28文
『蔵人見つけて これを告ぐ タネコ驚き 君に告ぐ 差使遣れば 御子答え "蔵人が業は 我
知らず"』28文
『オオモノヌシは タガ殿に 根の国治め オオタをば 日向代殿 副モノと なして娘の』28文
『ミラ姫を 娶りて生む子 タタヒコが アタツクシネは 幼名ぞ』28文
『カンヤマト イハワレヒコの 皇は 御祖天君 四つの御子 母はタマヨリ 兄宮の ヰツセは多賀の 皇君なり』29文
『御祖天君 筑紫治す 十年治めて ひたる時 和君の璽を タケヒトに 授けアヒラの 神となる』29文
『君 宮崎に タネコらと 政
執る故 静かなり』29文
『故にナガスネ 船
止む オオモノヌシが 討たんとす タガの皇君は 驚きて ツクシに下り (タケヒトと)
共に治す』29文
『モノヌシ一人 民治む 時にタケヒト アヒラ姫 娶り生む御子 タギシミミ 君
歳四十五』29文
『諸御子も "然に いやちこ"と "先にヲシテの 答えつら 君
速やかに 御幸なせ"』29文
『太御子自ら 諸
率きて 御船の到る 速吸門 寄る海人小船 アヒワケが 問えば
"国守 ウツヒコぞ』29文
『垂棹の末 持たしめて 船に引き入れ 名を賜ふ シイネツヒコの 率く船の 宇佐に到れば』29文
『宇佐に到れば ウサツヒコ "人あがり屋"
に 御饗なす 膳出に寄る ウサコ姫 タネコが妻と 父に問ひ 筑紫の大使と』29文
『皇御子も 恙なく 行く荒坂に イソラ和す ニシキド拒み 汚穢吐けば
みな疲れ臥し 眠る時』29文
『タカクラシタが 夢覚めて 倉を開けば 底板に 立ちたる剣 進むれば 君の長寝の 汚穢覚めて 諸も覚むれば 軍立ち』29文
『皇の 夢にアマテル 神の告げ "八尺の烏を 導き"
と 覚むれば 八尺の 烏あり』29文
『皇
祈る 夢の告げ "神を祭れよ 香具山の 埴の平手に ヒモロケ"
と 神の教えに 和さんとす』29文
『シイネツヒコは 蓑と笠 箕を持つウカシ 翁・姥の 民の姿で 香具山の 峰の埴採り 返言は 弥の占形』29文
『返言は 弥の占形 努々と 謹しみ採れ』29文
『アタネして 別雷山の 上祖神 三日祭らせて 仇を討つ 国見が丘に 軍
立て 創る御歌に』29文
『"神風の 妹背の生み成る いにしえの 八方這い回む 下民の 皇子
弥々皇子よ 下民の い這ひ回めり 討ちてしやまん"』29文
『時に忽ち 甚雨降る 黄金鵜の鳥 飛び来たり 弓弭に留まる その光 照り輝けば ナガスネが 戦ひ止めて 君に言ふ』29文
『時に皇 応え言ふ "汝が君も
真なら 璽あらんぞ" ナガスネが 君の靫より 羽々矢璽を 天に示せば 尊璽』29文
『また皇も 歩靫の 出す羽々矢の 尊璽 ナガスネヒコに 示さしむ 進まぬ戦 守り居る』29文
『君は本より クニテルの 忠を映し見 磐余の 籠屋に方を練り 年越えて』29文
『多賀の宮守る ウモノヌシ クシミカタマに 御言宣 モノヌシ考え 葛網を 結ひ
被らせて やや殺す』29文
『統べ治まれば 筑紫より 上るタネコと モノヌシに "都
移さん 地 見よ"と』29文
『"橿原 好し"
と 申す時 君も思いは 同じくと アメトミをして 宮造り』29文
『"后 立てん"
と 諸に問ふ ウサツが申す "コトシロが タマクシと生む 姫
タタラ ヰソスズ姫は 国の色 阿波宮に坐す"』29文
『皇
笑みて 后とす コトシロヌシを ヱミス神 孫のクシネを 県主
社 造らせ 十月二十日 祭る大三輪 神南備ぞ』29文
『神寄りに名も カンヤマト イハワレヒコの 和君と あまねく告れて』29文
『年サナト 橿原宮の 初年と みよカンタケの 大いなるかな』29文
『御祖 筑紫に ひたる時 尊の璽は タケヒトに 母タマヨリも 神となる 鏡は河合 八重垣は 別雷宮に 預け置く』30文
『君 高御座 褥九重 アマノタネコは 褥三重 クシミカタマは 褥二重 日の臣歌ふ 都鳥 三重下りて聞く』30文
『御鏡は ヰソスズ姫に 八重垣は アヒラツ姫に 御璽は 君の身に添え』30文
『三年の五月雨 四十日降り 疫病はやりて 稲 みもち 君に告ぐれば』30文
『アメタネコ クシミカタマと ヤスカワの 仮屋に祈り 時
疫病 直ると稲の 痛み更る 直りの祓 行えば』30文
『国統絵 捧ぐれば 君 タカクラを 紀の国造の 皇連』31文
『タカクラ褒めて 国守と ヲシテ賜わる ヤヒコ尊 長く住む故 妹婿 アメノミチネを 国造と 紀の館賜ふ』31文
『君
代嗣なし クメが子の イスキヨリ姫 乙下侍に 召せば后に 咎められ
ユリ姫となり 殿居せず』31文
『汝は酒に 若やぎつ さかなに賜ふ 乙下侍ぞ 七十七の男に 二十女と 越にとつぎて 男女を生む』31文
『先にサユリの 花見とて 君の御幸は サユ郷に 一夜寝ねます クメが家の イスキヨリ姫
膳出に 御食進むれば』31文
『告げの御歌に "治原の 優雅き居屋に 菅畳 弥多敷きて 我が二人和ん"』31文
『これに召し 局にあるを タギシ御子 深く焦れて 父に乞ふ 頷き諾ふ』31文
『怪しき留めを 悟る姫 操十九歌 "天つ地 娶ります君と 何ど避ける
止"』31文
『和無きを "追って"
と言えば 御子も去る 小侍女が告ぐる クシミカタ 君に申さく "シムの恥"』31文
『君
頷きて 密かにし このたび賜ふ 乙下侍は このユリ姫ぞ』31文
『年サミト 四月初日に 掖上の 頬間の丘に 御幸して 周り
望めば』31文
『あなにえや 得つは和つ結ふ 和き国 形 蜻蛉の 因めせる これ蜻蛉洲』31文
『和尊は ヤマト心安 還根国 ヤマトヒタカミ ソコチタル 地上ホツマ オオナムチ 玉垣内方 ニギハヤヒ 空みつ大和』31文
『四十二年 一月三日キミヱ カヌナカワ ミミの尊を 代嗣御子』31文
『鏡の臣は ウサマロと アタツクシネは モノヌシと 御子の両羽ぞ 国政り 神饌供え申す ヲモチ君 共に助けよ』31文
『"我すでに老ひ 政事 直り中臣 モノヌシの 親子の臣に 任すべし』31文
『諸臣 これと 若宮を 立てよ"
と言いて 内に入り 三月十日
キヤヱ 神となる』31文
『骸を 白檮尾に送り 装ひは アヒラツ姫と ワニヒコと 問わず語りを なし侍る』31文
『君・臣
共に 洞に入り 神となること 翌日聞きて 追ひ罷る者 三十三人』31文
『世に歌う歌 "陽陰御子が 天に還れば 三十三追ふ 忠も操も 徹る天かな"』31文
『臣・侍の骸も みな納む 生きる三人も 追ひ罷る 陽陰御子法や』31文
『"昔 陽陰御子 巡幸りの日 ここに御食なし 膳方が 食瓮忘れり』
『それの君 アスカを討ちて 国を盗る 上に違えり 故
和れず 今また来たり 盗らんとす これも上かや 皇君よ』39文
『昔アスカの ナガスネが 文
盗めども アスカ君 正さぬ故に "乗り下せ ホツマ方平む 天下斎船" 世に歌ふ』39文
『シホツ翁が "これ行きて 平けざらんや"と 勧む故 大和正せば 大御神 カシマの神に 御言宣』39文
『"行きて打つべし" その応え "我
行かずとも 国平けの 剣
下して タカクラに これ捧げしむ"』39文
『タケヒトは 君たる稜威の ある故に 陽陰より続く 上の御子 代々に和照る 汝
代々 君なく暦 何れぞや』39文
『十九歌 昔 サユリ姫 歳十九の時 タギシ御子 慕ひ恋ふ故 その父が 呼び出す時に 姫悟り 除く十九歌』39文
『"天つ地 娶ります君と 何ど避ける 止"』39文
『御祖神 連のヲシテや 陽陰御子の 日向に坐す ヤマト方の 流行り歌にも "乗り下せ ホツマ方平む 天下斎船"』39文
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