ヤタ(1)

→ 語義
  

八尺。養。上治。家治。
背丈が八尺。和し養うこと。上が治めること。家(和・結)を治めること。
いずれも「民」を指す。
 

『八尺の人らの 万引きの 岩をも投げて ウツロイも 挫げば賜ふ 二剣』16文
『丈 八尺は 八十万男の子 均れ丈ぞ 孕みの内の 遊びには 豆を拾えよ 忠成るぞ』16文
ヤタ八民の 元の丈 いにしえ 作る 間計りは 八十万人の 均れ丈を 集め計りて 一を 今の一間の 物差しぞ』17文
『民は八尺なり』17文
『鑑みて 助くる民は 子の如く ヤタは公』17文

『この三つを 合わす明暗見の "ヤ" はヤシロ "タ" は民を治す その君の 万の御機の 政事』17文
『治む八隅の 民は八尺 八尺身あまねく 照らさんと ヤタのカガミと 名付くなり』17文

『"八民治むれば 'ヤタ' 名は如何" 御言宣 "鏡は民の 心入る 入れ物なれば ヤタカカミ ツルギは仇を 近付けず"』23文
『"ヤ" は家居なり "タ" は治む "ミ" は我が身なり』23文
『また皇孫に 御言宣 "汝ら政 怠らず ほつま成る時 ヤタ安ぶらん"』23文
  

【咫・尺】アタ −広辞苑より−
上代の長さの単位。のひらの下端から中指の先端までの長さ。

  

  

ヤタヲミ

→ 語義
  

八咫臣。
鏡臣・左の臣の別名。
  

ヤタ臣は 繁生ふ春の 民業を 鑑みる目ぞ 垣臣 汚曲を枯らし モノノベの 力守る手ぞ』24文
『汝 オシクモ 確と聞け 昔 仕えて 御鏡を 賜えば 我ら 左の臣ぞ 我が子等 和せ』28文

  

  

ヤタミ

→ 語義
  

八尺身/八尺実。八民。 上治身。家治身。

1.(身丈が) 八尺である身。=民 またその実(霊・心)。
2.八方の民。
3.ヤシロ(公・官)が治す身。
4.家(和・統)を結ぶ者。
  

ヤタ八民の 元の丈 いにしえ 作る 間計りは 八十万人の 均れ丈を 集め計りて 一を 今の一間の 物差しぞ』17文
『いま径 "タ" の 円鏡 当てて八尺身の 心入る "ヤタの明暗見" の 名による名』17文
『この三つを 合わす明暗見の "ヤ" はヤシロ "タ" は民を治す その君の 万の御機の 政事』17文
『治む八隅の 民は八尺 八尺身あまねく 照らさんと ヤタのカガミと 名付くなり』17文
『後にハタレが 乱る時 カナサキ及び 六将守  賜わり ハタレ討ち 八民治むる 勢ひも 枯れは涸らして 活きを熟る』23文
『"八民治むれば 'ヤタ' 名は如何" 御言宣 "鏡は民の 心入る 入れ物なれば ヤタカカミ ツルギは仇を 近付けず"』23文
『この "ア・ワ・ヤ" 咽より響く 埴の声 国を領らする 種なれば』23文
『"アワ" はアワ国 "ヤ" は八方の 青人草の名も "ヤタミ"  "ヤ" は家居なり "タ" は治む "ミ" は我が身なり』23文
右の鳥の 形は八民 頭は君 鏡(臣)は左羽 剣(臣) 右羽 モノノベは足』24文
都鳥 形は八民 頭は君  左右の羽 モノノベは足』30文

  

  

ヤタノカガミ

→ 語義
  

八咫鏡。 
三種宝の一。
アマテル
二尊経・矛(経矛法)に鏡を加え、統治原理として完成させる(三種の器法)
ヤタカガミの原型と思われるものの初見は、アマテル自らが御幸してハルナハハミチを破った時で、「君 ヤサカニのマカル珠 セオリマフツヤタ鏡 アキツ クサナギ八重剣」とある。
ヤタカガミは宮の実柱に神を招き、諸人の清汚を鑑みる。
ヤタとは八民の平均身長で、鏡の円周が八尺(約180cm)であり、直径は2尺余り(約57cm)
八民の心を入れる器なのでヤタ鏡。また八民を普く照らす鏡。
他にも「ヤタ」については多くの意義が説明されている。
「ヤタ」はホツマツタヱの真髄と言えるほどの重要語である。

アマテルからニニキネ三種宝が渡されたとき以来、宮中に保管されるものの、儀礼的に八咫の鏡はカガミ臣に、八重垣の剣は剣臣に渡されるようになった。時代が下ると、ヤタの鏡とヤヱガキ剣は、それぞれアマテル神とヤマト大国魂の御霊の象徴となり、寝食を共にすることを怖れた崇神天皇は、八咫鏡と八重垣の剣のコピーを作って宮中に置き、本物はそれぞれ伊勢神宮大和神社に納めた。
  

天地の 平けし時に 二尊の 経矛に治む 民 増して  アマテル神の 御鏡を 足して三種の 御宝を 授く御孫の』
『前に引き据え 垂上ぐる  ヤサカニの環珠 セオリマフツ ヤタ鏡 アキツ 腐薙 八重剣8文
ヤタの鏡は 経に触れ 諸人の直曲を 鑑みよ また八重垣は 右に預け 争み あらば よく平けて 恵み和せて』11文
天地も 内外も清く 和る時に 大内に侍る 臣・民も ヤタの鏡を 拝む時』17文
『これで人実を 抱かんと 丸めて径 二尺足る 鏡は宮の 実柱に 上を招くの 八尺鏡17文
『いま径 "タ" の 円鏡 当てて八尺身の 心入る "ヤタの明暗見" の 名による名』17文
早きハタレに 赴かで ヤタのカガミの 謂 聞けば 汚曲を避るぞ 我が心 入れて癒すく 陽陰が守るぞ』17文
『曇り錆び 奪わる中子 磨かんと ヤタの鏡に 向かわせて 磨く器は 元の守17文

中子の形 ぞよ 人 見ぬとても 盗むなよ およその人は 知らねども 穢 現るる 元の守17文
『この三つを 合わす明暗見の "ヤ" はヤシロ "タ" は民を治す その君の 万の御機の 政事』17文
『治む八隅の 民は八尺 八尺身あまねく 照らさんと ヤタのカガミと 名付くなり』17文

『"八民治むれば 'ヤタ' 名は如何" 御言宣 "鏡は民の 心入る 入れ物なれば 八尺陽陰見 ツルギは仇を 近付けず"』23文
『会・交 御饗をなせば 門出に 御機の留の 御文を 御孫に賜ひ 御鏡を コヤネに賜ひ 御剣を コモリに賜ひ』24文
『御手づから 御孫に 授けます セオリツ姫は 御鏡を 持ちてカスガに 授けます』
24文
ハヤアキツ姫は 御剣を 持ちてコモリに 授けます』
24文
天君は 御機の文を 己手づから 太子に譲り 真后は ヤタの鏡を 捧げ持ち カスガに授く』27文
大典侍は 八重垣の太刀 捧げ持ち コモリに与ふ 君と臣 謹しみ受くる』
27文
『我が心 先には オシクモに また八重垣は ワニヒコに 授くをが 預かりて ワケツチ宮に 納め置く』27文

『汝 オシクモ 確と聞け 昔 仕えて 御鏡を 賜えば我ら 左の臣ぞ 我が子ら和せ』28文
御祖 筑紫に 下るとき は持ちて 御鏡は オシクモ 八重垣は クシミカタマに 授け置き』30文
御祖 筑紫に ひたる時 尊の璽は タケヒトに 母タマヨリも 神となる 河合 八重垣は 別雷宮に 預け置く』30文
サアヱ 日継ぎと アメトミは 別雷宮の 持ち アタネ 持ち上る』30文
日の臣は 璽の御筥  奉る アタネ アメトミは 八重垣持ちて アメタネコ クシミカタマに 授くなり』30文
御鏡は ヰソスズ姫に 八重垣は アヒラツ姫に 御璽は の身に添え』30文
上祖の授く 三種物 クニトコタチは 尊璽 アマテル神は ヤタ鏡 オオクニタマは 八重垣と』33文
『常に纏りて 身と神と 際 遠からず 殿・床も も共に 住み来る やや稜威畏れ 安からず』33文
『二宮を 新に造らせ 六年 秋 オオクニタマの 神遷し 九月十六日 夜 翌の夜は アマテル神の 宮遷し』33文
『三月八日 アマテル神 (ヤタの鏡) を トヨスキは 放ちて 付ける ヤマト姫36文
カンカシ姫は 人の頭 御使聞きて 磯津山の を抜きて 上つ枝に 八握の剣 八尺鏡 下 環珠や』38文
二柱 政る経矛の 道あれど アマテル神の ヤタ鏡 創り 三種の 尊宝ミ序
陽陰の御孫に を授け ヤマト治むる 御鏡は コヤネに授く 神の宗 の源 皇籠の尊ミ序
『穢の向くば を 新かしめ 向う仇なく 直に治まる』フ086

  

  

ヤタ(2)

→ 語義
  

八田。 
景行
クマソ征伐の折、ナオリネギノにいた3ツチグモの一。 
ネギノにて壊滅。
  

『"北西が窟に ニ地蜘蛛 名はアオクモと シラクモと 直入禰疑野に 三地蜘蛛 ウチサルヤタ クニマロと』38文
『この五地蜘蛛 朋族の 力 強きを 集め置く 強ち召さば 戦 せん"』38文

城原に返り フトマニ見 ヤタ禰疑野に 討ち破り ここにウチサル 降り乞ふ 許さず 故に クニマロも 滝へ身を投げ』38文

  

  

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