ミマキイリヒコ

→ 語義
  

御間城入彦五十瓊殖尊。 
第10代崇神(すじん)天皇。  
ワカヤマトネコヒコ
(9代開化天皇) 内宮イカシコメの第1子。斎名:ヰソニヱ(五十瓊殖)。
磯城ミヅガキ
に遷都。 
三種
八咫鏡八重垣剣を宮中に置いて、寝食を共にするのは恐れ多いとして、トヨスキ姫をしてアマテル (ヤタ鏡) カサヌヒに、ヌナギ姫をしてオオクニタマ (八重垣) 山辺の里 (大和神社)に祀らせる。そして鏡と剣のコピーを造って宮中に置いたようだ。 
しかし疫病が流行り国民の半分が死ぬという事態になり、更に二宮を建てて二神を移した。それでもだめで結局、オオタタネコ斎主として大ミワ神を、シナガヲイチを斎主としてオオクニタマ神をを祀らせてようやく治まる。
神名記を作成し、神部を整備して八百万神を祭らせた。 
宇陀のスミ坂
オオ坂などで、大臣オオカシマオオタタネコに霊還しをさせる。 
四道に勅使を派遣する (オオヒココシ国、 タケヌナガハホツマ、 キビツヒコ:西南、 タニハチヌシタニハ)。 
タケハニヤス
が謀反を起こすがこれを破る。 
民の負担だった兵役や貢をやめる。 
ツノガアラシト
をして任那を建てる。 
ヤマベ
に葬る。
   

■既に神武の頃から、神を祭って戦勝を祈願するなど御利益信仰が萌していたが、この天皇により日本神道は決定的に変わる。上代には全ての人はアメミヲヤの分かれ(分霊)であり、神は人の中に内在するものであった。肉体に縛られていないあの世の神に対する思慕や敬意はあったが、物質世界に在るか無いかの違いだけで基本的に人は神と対等であった。この皇の時代以降、神は人の運命を支配する存在に転じ、「神にへつらえば御利益がもたらされ、へつらわなければ天罰がもたらされる」という、他の国にあるものと同種の、いわゆる “宗教” が成立するのである。そして全国に神を祭る制度と組織が置かれる。この時点で古代神道、古代日本は完全に終焉したと考える。

  

ワカヤマトネコヒコ┐
    (開化天皇)├────ミマキイリヒコ(崇神天皇)
イカシコメ────┘      ┃           ┌(6)トヨキイリヒコ
                ┃           │
オオヒコ────────┬─ミマキ姫[内宮]───────┴(7)イクメイリヒコ(垂仁天皇)
            │   ┃
            └─クニカタ姫[内侍]──────┬(8)チチツクワ姫
                ┃           │
                ┃           └(9)イカツル
                ┃
紀の国造・アラカトベ────トオツアヒメクハシ姫[内侍]─┬(1)トヨスキ姫
                ┃           │
                ┃           └(3)ヤマトヒコ
                ┃
アフミ国造・水之穂真若王──ヤサカフリイロネ姫[大典侍]─┬(4)ヤサカイリヒコ
                ┃           │
                ┃           └(5)トチニイリ姫
                ┃
オハリ国造・健宇那比命───オオアマ姫[長橋]───────(2)ヌナギ姫

  

上鈴570年(開化10年)5月12日生。
上鈴621年1月13日即位(52歳)。
上鈴688年12月5日(117歳)崩御。
  

大臣    :カシマ。 
ケクニの大臣
タケミクラ
  

★『旧事』建胆心命(たけいこころのみこと) を大禰(おおね) とし、多弁命(たべのみこと) を宿禰とし、安毛建美命(やすけたけみのみこと) を侍臣とした。武諸隅命を大連とした。
  

『十年五月の十二日 内宮の 生む御子ミマキ イリヒコの 斎名ヰソニヱ』32文
『二十八年 一月の五日に 代嗣立つ ヰソニヱの御子 今年十九』32文
『六十年の夏 四月九日 罷る 歳 百十一ぞ 皇子の喪還入り 四十八後』32文
『政事聞き 臣 留め 居ますの敬え 十月三日 骸 納む 率坂ぞこれ』32文
ヰソニヱの皇子 歳五十二 和つ日月を 受け継ぎて ミマキイリヒコ 和つ君33文
三種使も 上例 民に拝ませ を上げ 御上后と 百二十一 大母の歳 百六十二 大御后と』33文
オオヒコの姫の 今年十一 召しての ミマキ姫33文
『紀アラカトベが トオツアヒ メクハシ 内侍33文
大典侍近江ヤサカ フリイロネ33文
『仮典侍となる 尾張が姫 オオアマ
内侍 長橋の ヲシテ執る守』33文
『これの先 メクハシが生む トヨスキ姫 オオアマが生む ヌナギ姫33文
メクハシが生む ヤマトヒコ 
斎名ヰソキネ ヤサカ生む ヤサカイリヒコ  オオキネぞ 故 母を上ぐ』33文
『三年九月 磯城瑞籬に 新都』33文
上祖の授く 三種物 クニトコタチは 尊璽 アマテル神は ヤタ鏡 オオクニタマは 八重垣と』33文
『常に纏りて 身と神と 際 遠からず 殿・床も も共に 住み来る やや稜威畏れ 安からず』33文
アマテル神は 笠縫に トヨスキ姫に 纏らしむ オオクニタマは ヌナギ姫 山辺の里に 纏らしむ』33文
イシコリトメの 孫 鏡 アメヒト尊の 孫 剣 新に造らせ 和地照らす 尊のヲシテと この三種 和つ日月の 尊宝』33文
『五年 穢病す 半ば枯る 六年 民散る 言宣に "治し難し 故 つとにおき 罪 神に乞ふ"』33文
『二宮を 新に造らせ 六年秋 オオクニタマの 神遷し 九月十六日夜 翌の夜は アマテル神の 宮遷し』33文
『豊の明りの 色も好し いざとも神は 下ります "イロ"の十九歌 "いざ遠し  往の宜も 大優らも"』33文
『我が上祖 開く基は 栄んなり 我が代に当り 衰え粗るは 祭 届かぬ 咎めあり けだし究めて 寄るなりと』33文
朝日の原に 御幸して 八百万招く 湯の花の モモソ姫して 宣言に』33文
『"サッサ"十九歌 "散る民も 連に服らで 衰えに惨るさ"』33文
問ふて "かく教ゆるは 誰神ぞ" 答えて "我は 地つ神 オオモノヌシぞ"』33文
祭る 殊 徴無し 湯浴して 清に祈りて 告げ申す "我 敬えど 受けざるや"』33文
『この夜の夢に "我はこれ オオモノヌシの 神なるが  な憂ひそ 治せざるは 我が心あり"』33文
『"我が オオタタネコに 祭らさば ひとしく平れて 遠つ地も 真に服ふ"』33文
『八月七日 トハヤチハラ メクハシ姫 オオミナクチと イセヲウミ 三人 帝に 告げ申す』33文
『"夢に神あり タタネコを オオモノヌシの 斎主 シナガヲイチを 大ヤマト クニタマ神の 斎主 なさば平けべし"』33文
これに 夢合せして 告れ求む オオタタネコを 茅渟 に ありと告ぐれば  君 八十と 茅渟に御幸し』33文
『昔 モノヌシ スエスミが イクタマと生む モノヌシの オオミワ尊の 裔なり』33文
"栄えん" と 楽しみて イキシコヲして 占わす これまこと吉し 他守を 問えばフトマニ 占悪ろし』33文
イキシコヲ 八十平瓮成し これを以て オオタタネコを 斎主 オオミワの神 ナガヲイチ オオクニタマの 斎主』33文
『遍く告れて 神崇め 神名記成す 神部して 八百万神を 祭らしむ 穢病 平け癒え ソロ実り 民 豊かなり』33文
高芳仕イクヒ 酒造り ミワ大神に 奉る その味うまし 十二月八日 神祭らせて 御幸なる』33文
(『四月四日 高芳仕 イクヒ  うま酒造り ミワ神に その酒うまし  十二月八日 タタネコ遣りて 御幸なる』)33文
イクヒが酒に 御饗なす の御歌に』33文
『この酒は 我が酒ならず ヤマトなる オホモノヌシの 神の幹 活霊授くる 直は幾久』33文
『臣ら歌ふて "うま酒や 身はミワの殿 朝方にも 出でて行かなん 三輪の殿戸を"』33文
『時に これ返歌に "うま酒に 身はミワの殿 朝方にも 押し開かねよ 三輪の殿戸を"』33文
『夢に神の告げ "畏祝 奉て 神祭れ ウダ・隅境も 逢境も かわせ邪霊を 残りなく これ潰人の  留む 疫病成す故"』33文
『四月二十二日 大臣カシマと タタネコと "霊還し" 宣り 纏らしむ 故に明るき』33文
『民治す教え "神まつり" やや汚穢去れど 遠つ国 粗人 法を まだ迎けず 故 四方に御使 遣はして 法 教えしむ』33文
オオヒコをして 御使 タケヌナガワを ホツマ御使 キビツヒコして 西南の御使 タニハチヌシを 丹波御使』33文
『教え受けずば 綻ばせ  賜り 軍立ち』
33文
オオヒコ到る 奈良坂に 少女が歌に "みよミマキ イリヒコあわや 己が副 ぬすみ退せんと 後つ門を』33文
『い行き違ひぬ 前つ門よ い行き違ひて 窺わく 知らじとミマキ イリヒコあわや"』
33文
『徴かと  これ諮る モモソ姫 生れ聡くて これを知る 君に申さく "これ徴 タケハニヤスの 背くなり"』34文
聞く 妻の アタ姫が 香具山埴 領巾に入れ 祈りて国の 物実と これに如あり 早や謀れ"』34文
タケハニヤスと アタ姫と 軍 起して 山城と 妻は逢坂 道分けて 共に襲ふを』34文
『"ヰサセリヒコを 逢坂へ" 向かひアタ姫 討ち破り ついに殺しつ オオヒコと ヒコクニフクと 向わしむ』34文
『"内は平けれど 外方粗るる 四道の軍 立つべし" と 二十二日に発つ 四方の教え人34文
『四道の エビス平け に告ぐれば 国安ぐ 秋 タタネコに 折れ枯れの 結解く纏りを 箸塚に なせば輝く 宣りの市34文
和つ日月を 我 継ぎて 陽陰の和ふ日も 安からず 陰陽誤りて ついてせず 疫病起りて 民 治えず
34文
『罪 祓わんと 改めて 神を敬ひ 教え垂れ 八方の粗人 いま平れて 諸 楽しめば 考えて』34文
『長と稚の 道も開け 民に負する 暇 空け 弓弭 手末の 貢 止め 民 賑はせて 繁の研ぎ』34文
『直りて安ぐ この代を "果つ国治らす ミマキの代"』
34文
『民 楽しめば 君 安ぐ も生えて 典侍ヤサカ 十市に詣で 生む御子は トチニイリ姫34文
『二十六年 十一月初日に ミマキ姫 磯城に生む御子 トヨキヒコ 斎名シギヒト』34文
『二十九年 初日ヲウトに また 生む御子イクメ イリヒコの 
斎名ヰソサチ』34文
『三十八年 秋八月五日 の妹 クニカタ内侍 生む御子は チチツクワ姫』34文
『四十年一月 二十八日 子生む イカツルの 
斎名チヨキネ』34文
トヨ君と イクメ君とに 御言宣 "汝ら 恵み 等しくて 継ぎ領る事の 夢すべし"』34文
トヨキ申さく "ミモロ上に 東に向き八度 矛遊戯し" イクメ申さく "ミモロ上に 四方に縄張り 雀 追ふ"』34文
この夢を 考えて "が夢 ただ  東向き ホツマ治めよ は四方 民を治むる 代嗣なり"』34文
『四月十九日ツミヱ 御言宣 ヰソサチ立てて 代嗣御子 トヨキイリヒコ ホツマ司ぞ』34文
瑞籬の 五十八年八月 御幸して 契大神に 詣でます 諸 斎ふ時 角一つ 有る人 ここに 漂えり』34文
『言葉 聞き得ず ハラの臣 ソロリヨシタケ 良く知れば これに問はしむ』34文
『我は加羅国 君の御子 ツノガアラシト  父が名は ウシキアリシト 伝え聞く 聖の君に 服ふと 穴門に到る』34文
ヰツツヒコ 臣に曰くは "この国の 君は我なり ここに居れ" 人なり見れば 君ならず』34文
『新に返りて 都路と  浦・島 訪ね 出雲経て ややここに着く 神祭 ここにあり』34文
『故 ツノガ 召して仕えば 忠ありて 五年に賜ふ 名は "ミマナ" 上熟錦 国苞に 帰るアラシト 任那国 これ建ち初めぞ』34文
『君 臣と 議れば曰く "クニフクの 孫シホノリツ これ好しぞ" 頭の三瘤 松の君 背一丈五尺 八十力 勇み激しく
34文
『御言宣 "シホノリヒコを 任那御使 行き外国平く 道司"  帰れば "吉" と 姓 賜ひき』34文
『"タケヒテル  昔 捧げし 尊宝 出雲にあるを 見まく欲し" タケモロズミを 遣わせば』34文
神主フリネ 神祝に 筑紫に行きて 弟ヰイリネ  より出し 乙弟ウマシ カラヒサと子の ウカツクヌ 添えて捧ぐる』34文
カラヒサは甥 ウカツクヌ 連れ上ぼり に告ぐれば キビヒコと タケヌワケとに 御言宣』34文
フリネ討たれて 出雲臣 恐れて神の 祭せず』34文
『ある日ヒカトベ 若宮に 告ぐる我が子の この頃の歌 "玉藻垂つ 出雲祭らば まくさまじ 日夜見御使 フリネ 御明暗見 三十九宝の 神殻主 だに身屈り 神霊 垂づが 和し厳みは 神殻主やも"』34文
『歌の謂 神の告げかと に告げ "
出雲祭れ" と 御言宣』34文
河内狭山は 水足らず 業 怠れば 生業のために 依網苅坂と 反折の池 掘らんとて 桑間の宮に 御幸なる』34文
任那国 ソナカシチして 貢なす その道のりは 筑紫より 北へ二千延 海隔て 新羅の西南ぞ』34文
『六十八年 十二月ヲナヱは 五日ネアヱ  言切れて もの言わず 寝ます如し』34文
『明くる年 ネヤヱ一月二日 和日月 御世新玉の 一月十一日 神上りぞと 世に告れて』34文
内臣 喪還に入り 外の臣やはり 政事 十月十一日に 骸を 山辺に送る』34文
『このは 神を崇めて 疫病治し 三種宝を 新たむる その言宣は 大いなるかな』34文
『秋天に遅れ 冬 納め いま七十九 御上とし 大母 今年 百八十九』35文
『昔 ヒボコが 土産物 ハホソ アシタカ ウカカ珠 イツシ小刀 イツシ矛 霊鏡 奠の胙据 イテアサの太刀』35文
『この八種 但馬に納む』35文

瑞籬の 三十九年ヒボコは 播磨より 到る宍粟 その時に オオトモヌシと ナガオイチ 播磨に遣りて 問はしむる』35文35文
『曰く "新羅の 君の皇子 名はアメヒボコ 弟チコに 国を譲りて 僕は 聖の君に 服いぬ』35文
『よりて "播磨の 出浅村 淡路宍粟 ままに居れ" ヒボコ申さく "住む所 許し給はば 巡り見ん"』35文
許されば アメヒボコ 宇治川上り アワ海の 端村に住む また更に  若狭巡りて 住む但馬35文
『我が御親 ミマキは聡く ほつま知る 誤り正し 謙り下り 神を崇めて 己を懲らす  故 繁篤く 民 豊か』
瑞籬の 三十九年三月三日 御言宣 ケクニの大臣 タケミクラ 斎主とし』36文
イマスの子 タニハミチウシ 御供の守 アメノヒオキは 神主に フリタマ禰宜
36文
トヨケ神 アマテル神を 祭らしむ ミチウシ御供の 神恵み 良き子得たり』
36文

  

  

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