イワイヌシ・イワヒド

→ 語義
　　

斎主。斎人。

• 東征中の神武が丹生川にアサヒ宮を写してアマテル・トヨケを祭る際、ミチヲミを斎主に任じている。
  　　
  『斎瓮を作り　丹生川の　ウタに写せる　アサヒハラ　アマテル･トヨケ　二祭は　ミチオミぞ』29文
  　　
  　　
• タマテミ(安寧天皇)がオオネ(大禰)をこれに任命する。　(常任)
  　　
  『タケイイカツと　イツモシコ　なるケクニ臣　オオネ臣　なる斎主』31文
  　　
  　　
• 開花天皇はウツシコヲにこの官を任じている。　(常任)
  　　
  『六月の　十二日ヘソキネ　カル大臣　十一月にウツシコヲ　斎主』32文
  　　
  　　
• 崇神天皇はオオタタネコをオオミワ神の、シナガヲイチを大ヤマト国魂神の斎主にしている。
  　　
  『"夢に神あり　タタネコを　オオモノヌシの　斎主　シナガヲイチを　大ヤマト　クニタマ神の　斎主　なさば平けべし"』33文
  『イキシコヲ　八十平瓮成し　これを以て　オオタタネコを　斎主　オオミワの神　ナガヲイチ　オオクニタマの　斎主』33文
  　　
  　　
• 崇神39年(3月3日)、宮津でアマテル・トヨケを祭った際、タケミクラを斎主としている。
  　　
  『瑞籬の　三十九年三月三日　御言宣　ケクニの大臣　タケミクラ　斎主とし』36文
  　　
  　　
• 垂仁天皇はイセ宮(伊勢神宮)が完成したときに、オオカシマを斎主として詣でさせている。
  　　
  『御言宣　"ミカサの大臣　斎主　ワタラヒ臣は　神主に　アべタケヌガを　御代りと　ワニクニフクを　内代り』36文
  　　
  　　
• 垂仁天皇はアサヒ宮のトヨケ神をイセに遷すときに、タニハチヌシを斎人に任じている。
  　　
  『君 喜びて　和幣なし　トヨケの神へ　差使は　ミワのミケモチ　斎人は　タニハミチウシ』36文
  　　
  　　
• 垂仁天皇は新築したカモの社(ワケツチ宮とカアヒ宮)の斎主にオオカモツミを任命する。(常任)
  　　
  『君 聞こし召し　タタネコが　孫クラマロを　斎主　名もオオカモと　賀茂社　新に造らせ』37文
  　　
  　　
• ヤマトタケの葬儀ではオオタタネコが「斎ふ差使人」に選任されている。
  　　
  『タタネコ 斎ふ　差使人　連 代殿　御子達を　神逝の供え』40文

どういう官職なのか今ひとつ判然としない。

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