アサヒミヤ・アサヒカミ

→ あさひみや・あさひかみ
　　　

朝日宮。朝日神。

• トヨケが隠れたマナヰの洞の上にアマテルが建てた宮で、朝日神 (トヨケの贈り名) を祭る。トヨケの死後暫くアマテルは、自らここでサホコ国の政務を執っている。後にアマテルもここに洞を掘って隠れている。トヨケは外宮、アマテルは内宮。　
  　　
  京都府宮津市字大垣、龍 (コノ) 神社奥宮、真奈井 (マナイ) 神社
  　　
  『洞を閉ざして　かくれます　その上に建つ　アサヒ宮　君 懇ろに　祭して』6文
  『ソサノヲは　これ調ひて　マナヰなる　神に詣でる　その中に　嫋女 あれば　これを問ふ』7文
  『頷き向ふ　八十 続き　サホコの宮の　アサヒ神　拝みて到る　イツモ方の　道にたたずむ　下民や』9文
  『和ま貫けて　陽陰神 日霊を　分け下し　我が心得る　道成るば 　朝日の宮に　神 纏り　アメノミヲヤに　応ふなり』14文
  『イセより発ちて　アスカ宮　これより水の　西宮　まずカンサキの　大井 掘り　マナヰに到り　幣 納め』24文
  『八百守を　召して "我 世を　辞まん"と　 サルタに穴を　掘らしむる　"マナヰに契る　アサヒ宮　同じ所"と　宣給えば』28文
  『君 喜びて　和幣なし　トヨケの神へ　差使は　ミワのミケモチ　斎人は　タニハミチウシ』36文
  　　
  　　
• 神武東征時、戦勝を願ってニフ川端にこの宮を写し、ミチオミを祭主としてトヨケとアマテルを祭る。
  　　
  奈良県宇陀郡榛原町雨師字朝原、丹生 (ニウ) 神社
  　　
  『斎瓮を造り　丹生川の　ウタに写せる　朝日原　アマテル･トヨケ　二祭は　ミチオミぞ』29文

■「あさひ(朝日)」は「発する日・昇る日・勢いある日」の意で、「日(アマテル)を世に現した」ことを意味する。またこれは「ひたかみ(日高み)」とも同義である。

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