ヲシカ・サヲシカ・ヲシカド・シカ・シカド・ヲシ・サシ

→ をしかさをしか
  

御使(大使)・差使・御使人・使・使人・御使(大使)・差使。
カンツカヒ (神使・上使)

  1. 皇の使。 
    勅使。勅旨の伝達者。また遠国の統治に派遣される全権大使で、皇の代理人としての権威を持つ。
      
  2. 天元神の使。天元の差使。 =元守元つ神タエ守差使
    ・魂と魄とモノを結び、人の生命を創造する。
    根の六臓に宿って人の心の状態を天元神に報告する。 


【神の使】カミノツカヒ −広辞苑より−
1.神または神社に付属して、その使となるといい伝える諸種の動物。日吉の猿、稲荷の狐、八幡の鳩、春日の鹿、熊野の烏、大黒天の鼠の類。つかわしめ。
2.神社に遣わされる勅使・奉幣使。

【鹿】シカ −広辞苑より−
神の使いとされ、神社に飼われることもある。
  

★サヲシカは「小男鹿」と当てられている。 
  

タマツ御使 アチヒコを 見れば焦るる 沸姫の 沸の歌 詠み 歌見染め 思ひかねてぞ 進むるを』1文
御端より 差使に召す カンサヒと コクミと タカマにて カナサキ問わく』7文

ムカツ姫より 差使に "活モノ
祈り よみかえす ハナコの四百 償のえば 清汚を明せよ"』7文
『上るホツマの "ヲハシリの 坂" に行き会ふ 御使人は 御内に侍る カスガマロ 担を据えて 松の蔭』11文
結君 門に 出で迎ふ 御使 莚に 立ちながら  九重の 褥 降り 六重に聴きます 御言宣』11文
『応うフツヌシ 差使に 迎ふ折節 計り知る 通ふ情けの 思ひあり』ミ逸文
十六万八千の モノ 添ひて 人 生まる時 元つ神 そのたえ守が 種下し モノと魂・魄 結ひ和す』14文
傍にトホカミヱヒタメの 八神は人の霊の結を 含み降らせて 存えを結び和せば』フ序
が甥の ワカヒコ 先に 御使にて さか迎ひして 会ひ初めて それより今に 睦じく』16文
『仲をなさんと ヒタカミへ 使に応えて 帰りきき 共に上りて 中国の カスガに到り』16文
斎名テルヒコ 下さんと 自らの 告げ文を カグヤマ 使に 奉る』20文
『"テルヒコを 下すべきや" と 伺えば 妹背の御神 聞し召し 許せば使の 返言す』20文
恨み 衾 被りて 応え無し 返言すれば しばし 思ひてワカの 歌見染め オキヒコをして 差使人24文
御使到れば 三十二守 慕ひ惜しめど "御言宣 定まる上は 万歳を 祝ひて後の 御幸乞ふ"』26文
ツクシより 使人 乞ふ故 カンタチを モノヌシとして ハテツミと 共に三十二を 治めしむ』27文
受けて 使 去る時に 御言宣 "冬至る日に 大祭"27文
『諸神乞えど 参らねば 差使なされ 然るべし』27文
ワカヤマクイが 申さくは "御使人ならで  来ぬ故は ワケツチ神を 常 祭る 召せば祭の 欠くる故なり"』27文
『西はヤスカワ オモイカネ 御使人分けて 突国は ツキヨミ治む シラヤマは ツキスミは スミヨロシ28文
『胸清く 身は垢付けど 差使が見て 陽陰に告ぐれば 差使の 八つの聞えに 洗われて いのれもがもと』28文
裳裾の 民を撫でつつ 差使の 清きに尊は ありと言えき』28文
『人 常に 神に向はば 世の身々の 垢は天元の 差使に 清め賜ひて サコクシの 振ゆの鏡に 入ると思えば』28文
『蔵人見つけて これを告ぐ タネコ驚き に告ぐ 差使遣れば 御子答え "蔵人が業は 我 知らず"』28文
『先に五月雨 六十日降り 稲苗みもちに 傷む故 付くる御使人 居直りの祓  "カセフの纏り" なす』31文
ミケヌシ 御使に いのらしむ アワ国水尾に 田和守 晴れを祈りて 祓[カセフ]なす 』32文
オオヒコをして 御使 タケヌナガワを ホツマ御使 キビツヒコして 西南の御使 タニハチヌシを 丹波御使』33文
『今すでに 新羅の仇に 治め得ず 矛を尋ねて  民 活す  願わくは 国平けの 御使を乞ふのみ』34文
喜びて 和幣なし トヨケの神へ 差使は ミワミケモチ 斎人は タニハミチウシ36文
『十一月十五日 御祖 渡坐し  翌十六日 ワケイカツチの 宮移し オオタタネコを 差使和幣納むる』37文
新羅御子 ヒボコが苞の 宝物 但馬にあるを いま見んと ヒボコが曽孫 キヨヒコに 差使遣れば 奉る』37文
タケヒまた行く ヒタカミの ミチノクに告ぐ 差使人 ミチノク門に 出で迎え』39文
タタネコ 斎ふ サヲシカ人  代殿 御子達を 神行の供え』40文
オホマ殿より 宮遷し サヲシカ 和幣 御言 上げ この時 ヲシカ タタネコと オハリ連と 新ハラオホマの神と 名づくなり』40文
『御子は神尾末 御使人は 現し日の臣 輿に乗る 諸 送りけり』40文
『応うフツヌシ "差使に 向かふ折節 計り知る 通ふ情けの 思ひあり"』ミ逸文
『天 祝うなる 御衣(菊散)の縁は 差使の 裳裾に充つる 恵み 和うなり』フ005

  

  

サヲシカヤタ・サヲシカヤタノカンムリ

→ 語義

  
差使八手の冠。 
天元の差使 (天元神が人に差し添える守り=元守) の告げが聞こえる冠。
ヤタは「八手」で「トホカミヱヒタメ」の八ヲシテの意。

天元の八神は各人に元守(天元の差使)を付けるが、元守は根の六臓に宿る。根の六臓はミヤビを介して中子と連絡していて、中子の曇りは根の六臓の異常となって現れ出る。元守は人の行動や心境を、逐一天元神に報告する。

アマテルが罷るとき、カスガを介してウガヤに賜る。
  

『久方の 天が下領る 我が君の 代々に伝わる 冠は アマテル神の 造らせて 差使八つの 御耳に 聞こし召さるる 朝政』
『常に着く 差使八手の我が冠 衣と裳 "民に 緒を届け』28文
『陽陰を束ねて 日月為す 裳裾を汲め" と 君・民の 教え遺して 天に還る』28文
『とてな傷めそ 我が神霊 人は上の者 上にある 我は冠 人草は 耳近き緒ぞ』28文
『胸清く 身は垢付けど 差使が見て 陽陰に告ぐれば 差使の 八つの聞えに 洗われて いのれもがもと』28文
裳裾の 民を撫でつつ 差使の 清きに尊は ありと言えき』28文
『人 常に 神に向はば 世の身々の 垢は天元の 差使に 清め賜ひて サコクシの 振ゆの鏡に 入ると思えば』28文
カスガに 奉る 神のヲシテと 差使の 冠と衣裳は 菊散ぞ』28文
『経の万は 地 生む神(クニトコタチ:ここでは天元神)の 御使をして 業も喜ぶ 儲けなりけり』フ043

  

  

サヲシカヤツノオンミミ

→ 語義
 

差使八つの御耳。
アマテルが差使八手の冠を着用した時の認識力。
 

★『天地一切清浄祓』八百万の神等諸共に小男鹿(さおしか) の八の御耳 を振立て聞しめせと申す。
★『浮世風呂』小男鹿(さをしか) の八つの御耳どころか、寸半ある御耳でも、あっちら向いて聴く事ではない。

  

『久方の 天が下領る 我が君の 代々に伝わる 冠は アマテル神の 造らせて 差使八つの 御耳に 聞こし召さるる 朝政』
アマテル神は 還国の イサワ大内の 宮に居て 八つ御耳に 聞こし召し 民の教えは 妹背の道28文

  

  

サヲシカノヤツノキコエ

→ 語義

  
差使の八つの聞こえ。
天元の差使 (元守) からの告げ。
具体的には中子の曇りが引き起こす心理の異常や身体の病気をいう。

天元の八神は各人に元守 (天元の差使) を付けるが、元守は根の六臓(六宗)に宿る。したがって根の六臓は元守の同義語である。元守(根の六臓・六宗)ミヤビを介して中子と連絡しているため、中子の曇りは根の六臓の異常となって現れ出る。
『差使の八つの聞こえに洗われる』『天元の差使に清め賜ひ』とは「身体の異常から自分の心の曇りを悟り、自らその曇りを晴らす」という意。

 

『胸清く 身は垢付けど 差使が見て 陽陰に告ぐれば 差使の 八つの聞えに 洗われて いのれもがもと』28文
裳裾の 民を撫でつつ 差使の 清きに尊は ありと言えき』28文
『人 常に 神に向はば 世の身々の 垢は天元の 差使に 清め賜ひて サコクシの 振ゆの鏡に 入ると思えば』28文
『天 祝うなる 御衣(菊散)の縁は 差使の 裳裾に充つる 恵み 和うなり』フ005

  

  

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