モノヌシ
→ 語義
物主 (守主)
- 大物主の簡略。
中央政権のモノノベの主。はじめは単にモノヌシと言われたが、アスカ政権が独立して以降、区別のためにオオモノヌシと呼ぶようになったのだろう。区別の必要が無い場合には、オオモノヌシも単にモノヌシと記す場合が多い。オオモノヌシは中央政権のモノヌシを言い、800人のモノノベを司る。
- 中央政権以外のモノノベの主。
60人のモノノベを総括し、地の政を司る(司法・行政・軍事の長)。
カグヤマとカンタチがアスカ政権のモノヌシとなっている。
オオモノヌシとは異なり、八重垣臣から選任されるに限定されないようだ。
『孫テルヒコの 羽の臣 フトタマは弥々 祭
執れ またカグヤマは モノヌシよ 六十のモノノベ 司り 民を治めよ』23文
『今 キヨヒトの 羽の臣 コヤネは弥々の 祭
執れ コモリは弥々の モノヌシぞ 共に守りて 民を治せ』23文
『ツクシより 使人
乞ふ故 カンタチを モノヌシとして ハテツミと 共に三十二を 治めしむ』27文
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