クニトコタチ

→ 語義
  

国常立尊 (地疾立/地床立)。
ウヒチニ・スヒチより前の、世にまだ男女の別が無かった世代の独り神の総称。 
トコヨ神。 また、往にし神(古神)、天地開く神、室屋の神とも。
  

第一世代 < 天尊 >
     ・ミナカヌシ
     ・ト・ホ・カ・ミ・ヱ・ヒ・タ・メ の代 (八元神)
     < 地尊 >
     ・キ・ツ・ヲ・サ・ネ の代 (五座の神)
     ・ア・ミ・ヤ・シ・ナ・ウ の代 (六腑の神)
第二世代 ・ クニサツチ
第三世代 ・ トヨヌンヌ
  

クニトコタチは場合によって指し示す神が若干異なる。
1.ミナカヌシとトホカミヱヒタメ。 天尊。この神々は天に還ってアメトコタチとよばれる。
2.クニサツチより前の神々の総称。 第一世代、つまり天尊と地尊の世代。
3.クニサツチとトヨクンヌ。    ミカサ文ではこの2世代を特にクニトコタチとする場合がある。
  

ミナカヌシからクニサツチまでの第一世代には二十代が存在したらしく、これはミナカヌシ + ト・ホ・カ・ミ・ヱ・ヒ・タ・メ + キ・ツ・ヲ・サ・ネ + ア・ミ・ヤ・シ・ナ・ウ の合計を言うものと思われる。ただし、地球全体で20代ということで、単純に20代が存在したということではないと思われる。

「クニトコタチの七代の尊」という表現があり、これは特に日本の場合を言っているのかもしれない。
 ミナカヌシ − ヱの尊 − トの尊 − 地尊 ✕4 の7世代で、この後に クニサツチ − トヨクンヌ と続く。

ミナカヌシより "" の代に 増し減り一度 "" の代にも 寿 変わり 地尊 四度替りて トコタチの 代は変らず』ミ4文

  

  
ミナカヌシヱの尊トの尊地尊(1)地尊(2)地尊(3)地尊(4)┓
                               ┃
     ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
     ┃
     ┃                            ┏クラキネ
     ┃                            ┃
     ┗━クニサツチトヨクンヌウヒチニツノクヰオモタル ┣ココリ姫
            ┃          ┃          ┃
            ┃          ┗アメヨロヅアワナギイサナギ
            ┃             ↑  ┃       ┃
            ┃             ┃  ┗サクナギ   ┣ヒルコ
            ┃             ┗━━━┓      ┃
            ┣ハコクニキノトコタチアメカガミ┛      ┣アマテル
            ┃           ┃            ┃
            ┃           ┗ムスビ(2)┓       ┣ツキヨミ
            ┗ウケモチ             ┃       ┃
                                       ┏━━━━━━━━━┛       ┣ソサノヲ
                    ┃                               ┃
                                       ┗ムスビ(3)━ムスビ(4)━トヨケイサナミ
                                   ┃
                                   ┣ヤソキネ
                                   ┃
                                   ┣カンサヒ
                                   ┃
                                   ┗ツハモノヌシ

  

栃木県小山市高椅、高椅 (タカハシ) 神社
  

『今 ニニキネの 先神霊 クニトコタチの 業神霊 現る稜威と 考なえて ワケイカツチの 天君と 名付け賜わる』
『神その中に 生れまして クニトコタチの トコヨ国2文
八方八下りの 御子生みて 皆その国を 治めしむ これ国君の 初めなり』2文

クニトコタチの 八下り子 木草を苞の ホツマ国 東遥かに 熟み高く 立ち上る日の ヒタカミや』4文

『"は幾代の 上祖なり これトコタチの 言宣" と 洞を閉ざして かくれます その上に建つ アサヒ宮 君 懇ろに 祭して』6文
三世を知る 初の世は クニトコタチぞ 天に逝き 回る元明の 守 定め』13文
『二世 ムスビの 百万寿 逝きて霊の結 和すを聞く』13文

『万の齢の 尊・彦 やや千齢保つ 民も皆 クニトコタチの 後末なり その本悉く アメミヲヤ14文

クニトコタチの 纏る 御供は木の実か クニサツチ 生むウケモチの 八代の孫 今のカダなり』15文

トコタチの 八方を恵りて 西の地 クロソノツミテ "" に当る 名も赤県の トヨクンヌ 代々治むれど』15文
『我 聞く 往にし 尊の屋は "ム" のタミメより ムロ屋 建つ 民に教えて 屋根を成す』17文
往にし尊 創り 授くる 経・矛あり 経は調ふる オシテなり』17文
トコヨの道を 教ゆ クニトコタチも 和り恵り 堅地に八方を 何方と 生む国 総て オノコロぞ』18文
クニトコタチの 八下り子 何クニサツチ 八方主と なりてトホカミ ヱヒタメの 国に生む子は 三件の 君・臣・民ぞ』18文
『時に匠は 'ム' のタミメ その宣言は "天地の 開く 室屋の 神あれば えやは弱かれ 主は長かれ"』21文
『円・方ともに 屋造りの 基はトコタチ "ム" 結び 室屋造りて 民をうむ 後 "ヤ手" 結び 社 成る』21文
『天地開け 初む時に クニトコタチの 神孕み 老ふ日の御名の 東西央南北 五座の神の 生り出てて』22文
『久方の 天照る神の 発つ代に 日夜見の採りの 中を告ぐる 東・西・央 適の とつぎして』22文
年稔り神の 生れませる その十一神を ヱト守と 和み養うて 八御子生る』22文
『剣の基は 和の矛 クニトコタチの 代にはまだ 矛 無き故は 素直にて 和りを守れば 矛 要らず』23文
陽陰(日月桂葵)は振り照り 全きは 怒つ霊 別けて 神を生む これトコタチの 更の稜威 "ワケイカツチの 天君"と』24文
『このは 天地開く トコタチの 宮の真榊 熟枝 千枝に 幸鈴となる』28文
『故 千枝の年 種 植えて 明くれば生ゆる 
真榊を ハコクニ宮に トコタチの 植えて国名も ヒタカミの』28文
上祖の授く 三種物 クニトコタチは 尊璽 アマテル神は ヤタ鏡 オオクニタマは 八重垣と』33文
を求めに タジマモリ トコヨに行けよ 我が思ふ クニトコタチの 御代の木』37文
アシガヒヒコヂ トコタチの 代は陰陽尊ミ序
トコタチの御代はミホ神 二柱 祭るト・矛の道あれど アマテル神ヤタ鏡 創り 三種の尊宝』ミ序
ミナカヌシより "" の代に 増し減り一度 "" の代にも 寿 変わり』ミ4文
地尊 四度替りて トコタチの 代は変らず 百ハカリ齢 ウヒチニよりぞ イサナキに 三変り』ミ4文

クニトコタチの 七代の尊 みなサコクシロ よりの星』ミ6文
『その上は クニトコタチの 尊の代に "ム" のタミメより ムロ屋成る』ミ8文
『先ず地を平らし 直柱 棟を上面に 結い合わせ 萱葺き住みて 木の実食む 教えを民に 倣わせて 地床立の 尊となる』ミ8文
『これより先は 天地の 成りて生れます ミナカヌシ 二十代に生める 民草の 穴に住まえば 人ならず』ミ8文
クニトコタチの ムロ屋より 宮殿造る バサラ民 傷め祟るの 折あれば これ除かんと 思すなり』ミ8文
『経の万は 地 生む神(クニトコタチ:ここでは天元神)の 御使をして 業も喜ぶ 儲けなりけり』フ043

  

  

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