東の常立 (東の疾立)。
ハコクニの子で、初代タカミムスビ。
アメカガミの父。
ハコクニ宮に「五百次の真榊」を植え始めたのはこの人のようだ。
真榊の植継ぎを認められたということは、ヒタカミもクニトコタチの皇統を受け継ぐ国と認められ、正式に天
(中央政権) の姉妹国となったことを意味する。
子のアメカガミは筑紫を、孫のアメヨロツはウヒチニの養子となって、四国を治める。
トヨケの語るところでは、クニトコタチ
→ キノトコタチ → トヨケ
と生まれ代わっているという。
キノトコタチが天に還った時に、その統括の元に人に霊の結を付けたという。これはウヒチニ・スヒチを初めとして人に男女の別が設けられたのと同時期のことであろうと思われる。
┏クラキネ ┃ クニトコタチ━クニサツチ┳トヨクンヌ━ウヒチニ┳ツノクヰ━オモタル ┣ココリ姫 ┃ ┃ ┃ ┃ ┗アメヨロヅ┳アワナギ┻イサナギ ┃ ↑ ┃ ┃ ┃ ┃ ┗サクナギ ┣ヒルコ ┃ ┗━━━┓ ┃ ┣ハコクニ━キノトコタチ┳アメカガミ┛ ┣アマテル ┃ ┃ ┃ ┃ ┗ムスビ(2)┓ ┣ツキヨミ ┗ウケモチ ┃ ┃ ┏━━━━━━━━━┛ ┣ソサノヲ ┃ ┃ ┗ムスビ(3)━ムスビ(4)━トヨケ┳イサナミ ┃ ┣ヤソキネ ┃ ┣カンサヒ ┃ ┗ツハモノヌシ ※クニトコタチは、ここではミナカヌシ・トホカミヱヒタメ・キツヲサネ・アミヤシナウの総称。
『トコヨ尊 木の実
東に 植えて生む ハコクニの尊 ヒタカミの タカマに纏る ミナカヌシ』2文
『タチハナ 植えて 生む御子の タカミムスビを 諸
称ゆ 東のトコタチや』2文
『その御子は アメカガミ尊 ツクシ治す ウヒチニ儲く この御子は アメヨロツ尊 ソアサ治し アワ・サク生めば』2文
『我
三世を知る 初の世は クニトコタチぞ 天に逝き 回る元明の 守
定め』13文
『二世 ムスビの 百万寿 逝きて霊の結 和すを聞く』13文
『真榊を ハコクニ宮に トコタチの 植えて国名も ヒタカミの タカミムスビの 植継ぎの 二十一の鈴の 百枝後』28文
『これ何の言 何の謂 それ我が国は 大御祖 タカミムスビの この国を 開きて七代 これを継ぐ』39文
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