ヱの尊。ヱ祖。ヱの神。ヱ元神。
天元神の一人。 ミナカヌシに次いで『トの尊』等と共に日本に天下ったようだ。
世に在った時は『ヱの尊』、天に還ってからは『ヱの神』と呼ばれる。
『ヱの神』は北に在って、陰暦の11月中旬から12月の終わりまでの気象を支配する
(三陽一陰神)。
『ヱの神』は冬(冬至)に
"天の精霧
(日の陽エネルギー)"
を用いて春を招来する
(一陽を招く)。
その一方、『トの神』は夏(夏至)に
"地の精霧
(月の陰エネルギー)"
を用いて秋を招来する
(一陰を招く)。
『ヱの神』は北に居て冬を守るのに対し、『トの神』は南に居て夏の繁を守り、永らえの南の香り
(薫風)
をもたらすので『天の恵みのト神』とも言われる。
ミナカヌシ━ヱの尊━トの尊━地尊(1)━地尊(2)━地尊(3)━地尊(4)┓ ┃ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┃ ┃ ┏クラキネ ┃ ┃ ┗━クニサツチ┳トヨクンヌ━ウヒチニ┳ツノクヰ━オモタル ┣ココリ姫 ┃ ┃ ┃ ┃ ┗アメヨロヅ┳アワナギ┻イサナギ ┃ ↑ ┃ ┃ ┃ ┃ ┗サクナギ ┣ヒルコ ┃ ┗━━━┓ ┃ ┣ハコクニ━キノトコタチ┳アメカガミ┛ ┣アマテル ┃ ┃ ┃ ┃ ┗ムスビ(2)┓ ┣ツキヨミ ┗ウケモチ ┃ ┃ ┏━━━━━━━━━┛ ┣ソサノヲ ┃ ┃ ┗ムスビ(3)━ムスビ(4)━トヨケ┳イサナミ ┃ ┣ヤソキネ ┃ ┣カンサヒ ┃ ┗ツハモノヌシ
【一陽来復】イチヨウライフク −広辞苑より−
陰がきわまって陽がかえってくること。陰暦一一月または冬至の称。
『二兄弟 キアヱより 枝と穂と数え 一枝六十
十枝は六百年 百枝は六千 千枝に六万を 陽陰守の 一回りづつ 暦
成る』28文
『ミナカヌシより "ヱ"
の代に 増し減り一度 "ト"
の代にも 寿
変わり』ミ4文
『地尊 四度替りて トコタチの 代は変らず 百ハカリ齢 ウヒチニよりぞ イサナキに 三変り』ミ4文
『地球八方に 万子生み 果つにヲウミの 兄弟の子の 兄御子
上に継ぎ ヲウミ治す 弟御子の統む ト下国』ミ6文
『百ハカリ後 弟のミコト 兄に受け治む これよりぞ 代わる代わりに 治を継ぎて』ミ6文
『天に還れば ミナカヌシ 及びヱ・ヒ・タ・メ ト・ホ・カ・ミも 天に配りて 星となす アメトコタチの 神はこれ』ミ6文
『ミヲヤ神 幣
添むる 春秋の 息は管より 精霧なす "ヱ"
に譲る霧 日を招き 冬一陽還す』ミ6文
『"ト"
は夏に 月の陰還す 春秋ぞ 天譲る日は 天の精霧 地譲る月 地の精霧』ミ6文
『かく
"兄・弟"
の "弟"
先の故は アメミヲヤ 宣して "ヱ神" 冬を守り "ト神"
は夏の 繁を守る 長く人草 潤せば』ミ7文
『神に擬え "ト"
の霊に 名付く
"ヤマト"
の 宣なれば 今更
上の 御言宣 受けて定むる』
ミ7文
『"ヱ"
は北の三つの 一陽神 日の道
捧げ 北に返す』ミ9文
『埴・水の 上に柱
立つ 神形』ミ7文 『形 埴・合・水 (生え見つ) 陽の柱』ミ9文
ヱの嘗。
ヱ元神の治め・支配。
『"ヱ"
の嘗は北に 十一月の中 一陽を招けば 傾守 舵を北に率き 日を迎ふ』ミ7文
『この初嘗は 今の宣 九星
纏りて 陽回りに 黒豆飯の 力添ふ』ミ7文
『十二月
地に充つ 木は根差す なお空寒く 月末は 上
みなぎ聳び 弥々開く まだ空寒く 潤を得ず 弥々嘗尽くる』ミ7文
『年分けの夜は 豆を煎り 穢・鬼
遣らふ 顔を開き 〆引き
塞ぎ ハヱ・ユヅ葉 麦に年越え』ミ7文
『"ヱ"
は北の三つの 一陽神 日の道
捧げ 北に返す
一陽伏せても 陽陰
陰活き "ト"
の神をして 初嘗会』ミ9文
『しわすれば弥々 地に充ち 万木根
潤ひ 上
寒く 末に開けて 空
寒く』ミ9文
『"ヱ"
元の神の 別る夜は 煎り豆打ちて 鬼遣らい 柊鰯は モノの垣 ホナガ・譲葉 注連飾』ミ9文
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