【鬼遣らい】オニヤラヒ −広辞苑より−
追儺(ついな)に同じ。
【追儺】ツイナ −広辞苑より−
宮中の年中行事の一。大晦日の夜、悪鬼を払い疫病を除く儀式。舎人(とねり)の鬼に扮装した者を、内裏の四門をめぐって追いまわす。大舎人長が方相氏の役をつとめ、黄金四つ目の仮面をかぶり、玄衣朱裳を着し、手に矛・楯を執った。これを大儺(たいな)といい、紺の布衣に緋の抹額(もこう)を着けて大儺に従って駆けまわる童子を小儺とよぶ。殿上人は桃の弓、葦の矢で鬼を射る。古く中国に始まり、わが国には七世紀末、文武天皇の頃から伝わり、社寺・民間にも行われた。近世、民間では、節分の行事となる。「おにやらい」「なやらい」とも。
『イクシマと タルシマ四方の 御垣
守り イカスリ内の 鬼遣らひ カカンノンテン 揃ふ時』14文
『年越は 大麦と小豆と 米
蒸ます 年宣り・ヤマサ 鬼遣らゐ』38文
『年分けの夜は 豆を煎り 穢・鬼
遣らふ 顔を開き 〆引き 塞ぎ ハヱ・譲葉 麦に年越え』ミ7文
『"ヱ"
元の神の 別る夜は 煎り豆打ちて 鬼遣らい 柊鰯は モノの垣 ホナガ・譲葉 注連飾』ミ9文
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