カカンノンテン

→ 語義
  

発生・成長・熟成。 またそれらを象徴する行為。

「カカン」 取っかかり。始め。起り。出発。
「ノン」  び。栄え。伸展。成長。
「テン」  。至り。熟成。完成。

神を地に勧請して祭る時には、この「発生・成長・熟成」の過程を象徴する儀式を行ったようだ。
  

★『延喜式祝詞 大祓詞(おおはらえのことば)』 
佐久那太理(さくなだり) に落ちたぎつ速川(はやかは) の瀬に坐(ま) 瀬織津比売(せおりつひめ) と云ふ神、大海原に持ち出でなむ。如此(かく) 持ち出で往なば、荒塩(あらしほ) の塩の八百道(やおぢ) の八塩道(やしほぢ) 塩の八百会(やほあひ) に坐す速開都比売(はやあきつひめ) と云ふ神、持ち可可呑(かかの) みてむ。如此可可呑みてば、気吹戸(いぶきど) に坐す気吹戸主(いぶきどぬし) と云ふ神、根国 底之国(ねのくに そこのくに) に気吹(いぶ) き放ちてむ。如此気吹(かくいぶ) き放ちてば、根国 底之国に坐す速佐須良比売(はやさすらひめ) と云ふ神、持ち速佐須良比(さすらひ) 失ひてむ。
  

かかんなす 春のひとしく 巡り来て 磯の真砂は 岩となる 弥々のんてんの ホツマ文かな』
ミソギに民の 調ひて 弥和通る 葦引きの 千五百の生田の 瑞穂 成る』5文
和の教えに かかんして のんアワ国は てんヤマト5文
流離手も ハタレも放来 満つ足らず カカンなすかも 手立尽き 故ノンテンも あに効かず 日月と我は 天下照らすさ』8文
イクシマと タルシマ四方の 御垣 守り イカスリ内の 鬼遣らひ カカンノンテン 揃ふ時』14文
ココトムスビが "カカン" なす カスガワカヒコ 実柱を 節継ぎ神座に 'ミ手' 結び アメノミヲヤを 招き 交ふ』14文
ヲヲモノヌシが "ノン" なして ヨロギミホヒコ 斎餞に 八色和幣の 紙 進む』14文
ヒトコトヌシが "テン" なして 葛城ヤスヒコ 幣串垂14文
『またサルタ 昔 授くる サカホコキ 美しき鈴 地生太刀 カカンノンテン 時待ちて 道 現わせよ』28文
『"和つ日月の サカホコギ 美しき鈴 地生太刀 かかんのんてん 時 待ちて 道 現わせ" と 朧げの 物ならず故』36文

  

  

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