ミハシラ
→ 語義
御柱 (実柱・中柱・真柱・心柱)。
中柱、大国柱(大黒柱)、大宮柱、斎柱
などとも言う。
中央に立つ柱。中軸。 これは中に在って四方を治める君、また都を象徴する。
『国 麗しく 照り通る 貴霊の子は 留めずと 天に送りて "天地の起"
と "御柱の道" 奉る』3文
- 宮の中柱。
中柱は建物の中心に立てる柱で、これにヤタ鏡を据えて神を招く。
『カスガワカヒコ 実柱を 節継ぎ神座に 'ミ手'
結び アメノミヲヤを 招き
交ふ』14文
『これで人実を 抱かんと 丸めて径 二尺足る 鏡は宮の 実柱に 上を招くの 八尺鏡』17文
『中つ柱の 根に住みて ヤマサの神と 諸共に 弥々の竈を 守らしむべし 誓ひには 実柱
立てよ』22文
- 天地届く御柱。 =中串
アメミヲヤの「初の一息」によって混沌たるアワ・ウビに時計回りの回転が生じ、宇宙の創世が始まるが、その回転の中心に立つ柱。この柱から陰陽が分かれ生じる。この柱は天の陽階層と陰階層を貫通し、地球世界とも連絡しており、内部の管
(九の輪)
を通して、陽と陰のエネルギーの息(精霧)を地球に運ぶ。この陽エネルギーと陰エネルギーのバランスによって四季が生じる。
『初の一息 動く時 東上りて 西下り 虚空に回り 泡・泥の 回れる中の 実柱に 裂けて陰陽生る』14文
『天地つなぐ 中串の 息に月日の 長・短か 春・秋となす ミヲヤ神 かく腰使ふ 分る栲』19-2文
『元々明の ミヲヤ神 坐す心には 北の星 今この上は 密む辺の トの神
坐す その心が 中柱立つ 地の道』23文
『回る虚空の その中に 天地届く 御柱を 回り分かるる 泡・泥の 泡は清くて 宗陽神 泥は濁りて 鄙陰神』ミ6文
『アメノミヲヤの 大御丈 八百万トメチ 身の光 元々明の 陽陰恵み 届く柱は 透き通る 中の管より 運ぶ息』ミ6文
『ミヲヤ神 幣
添むる 春秋の 息は管より 精霧なす "ヱ"
に譲る霧 日を招き 冬一陽還す』ミ6文
『"ト"
は夏に 月の陰還す 春秋ぞ 天譲る日は 天の精霧 地譲る月 地の精霧』ミ6文
- オモタルとカシコネが、ヲウミの安曇川の中洲に建てた中柱。
『六代の嗣 オモタルの尊 カシコネと 八方を恵りて 民を治す ヲウミ安曇の 中柱』ミ2文
『東はヤマト ヒタカミも 西はツクシの 葦原も 南
阿波・ソサ 北は根の ヤマトサホコの チタルまで 及べど』ミ2文
- 二尊が廻って国つくりした、オノコロ
(オキツボ) の八紘殿に建つ中柱。
『下りて共に とつぎして 御柱回り アワ歌を 詠みてオノコロ 万物を 生みしは』18文
- 御丈柱。御柱木。
(実体・本質に) 匹敵するもの。御神体。御霊代。
『タマキの作る 教え種 天神招く 御柱木 和心
移す 器物』ミ和字
『大御神 神言宣は "陽陰の数 経て喪を脱ぎて 政聞く 年回る日は 喪に一日 その身柱に 祭るべし"』26文
『ヤマトタケ 髪梳き清め 白橿の 太刀をハラミの 御柱と 祈る火水の 清祓』39文
『大代殿は 冠
御衣 御柱持ちて 臣八人』40文
『吉備・播磨 兄弟のタケヒコ 世掃しを 左右に並びて 御柱は 内宮の臣 神輿前』40文
- コモリクの御柱。 胚。胎芽。
『実柱の ほど好く重り 回り欠け
日に一回り 遅れ減り 三月は三十九 端を備ふ』14文
『実なる男の子は 日の神霊 まず籠りくの 実柱に 向ひ直に居て 陰を招き』16文
- シワカミの御柱。
地を治める君。
『地上の 御柱のまま 成る如く 政
ほつまに 調ひて 二万八千経て 三十鈴の 暦なす頃 国の名も 地上ホツマ』24文
- 身の実柱。
『空なる者は 千々 聞けど 身の実柱を 行き抜けて 還復ち返えの 棚機の 空杼の復は 身に付かず』ミ1文
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