精霧。紗霧。
精妙で目に見えない霧。
天と地をつなぐ透明な御柱(中串)があり、その柱の中の管
(九の輪) を通してアメノミヲヤの息が地に送られる。
その生気は管から出ると精霧となって地上に広がる。「中串の息」とも言う。
精霧には日の陽エネルギー (陽気) である "天の精霧" と、月の陰エネルギー (陰気) である "地の精霧" の二種がある。『ヱの神』は冬に天の精霧を用いて春を招来する。一方『トの神』は夏に地の精霧を用いて秋を招来する。
この精霧が「ウツロヰ」「シナト」に喩えられているのかも知れない。
『"ハハ"
は空音 また"タタ"
は 春の空廻を 地に編みて 慈くに足れば "タタ"
と言ふ』16文
『'ウンの手'
の ウツロヰを馬 'イニの手' の シナトは轡 光
鞭 'オ手' に地玉 和り恵る 音は
"ホオコホ"』18文
『アメノミヲヤの 泡を天 泥を地玉 ウツロ
乗り シナトの手綱 和り恵り』19-1文
『二尊も 和り恵りてぞ 国治む ウツロ・轡や 地玉を 一貫きの結と 心得ば たとひ馳すれど 乗り落ちず』19-1文
『天地つなぐ 中串の 息に月日の 長・短か 春・秋となす ミヲヤ神 かく腰使ふ 分る栲』19-2文
『天元顕れ 生みて乗る ウツロ・シナトに 地を恵り あり様なせば 月の水 海と湛えて』ミ6文
『ミヲヤ神 幣
添むる 春秋の 息は管より 精霧なす "ヱ"
に譲る霧 日を招き 冬一陽還す』ミ6文
『"ト"
は夏に 月の陰還す 春秋ぞ 天譲る日は 天の精霧 地譲る月 地の精霧』ミ6文
『ミナカヌシ 天霧に乗りて 八方に行き 日月の道を 譲り
地に 県の上の 色国と 名付け』ミ6文
『央の痩けば 側屋・離屋も ハサラなせ 陽回転の 巡り
あらねば』フ009
(幸極の道)。
国家を分割しないで統治する制度。 ⇔ サツチ
「さきり」は「すっかり・すっきり」などと同源で「完全・完結・まるまる」などの意。
『代嗣の尊は クニサツチ サキリの道を 受けざれば サツチに治む 八御子尊 各々御子を 五人生む』2文
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