泡泥。
陽陰が分離する以前の混沌。無秩序。始まる以前。原始。
=アワウワ・あやふや・うやむや。
天元神が陽と陰に分離する以前の半混沌状態を表す言葉で、陽の元となったものを「アワ・アホ(泡)」、陰の元となったものを「ウヒ(泥)」と表現している。陽と陰の創成を説明するための理論モデルとして用いられる。
アメノミヲヤの "初の一息"
は天元神を生む。天元神は水に油が浮ぶように、「うつほ」
(他には何もない無の空間)
を無制限に回っていた。回る過程で天元神は泡と泥の状態に分離する。これは回転する内に、重い成分が下
(地) に沈み、軽い成分が上 (天)
に昇ったという意味である。ここに「天地届く御柱」が出現し、この柱をさらに速度を上げて回る内に、泡と泥は精錬されてくっきりと分離し、泡と泥はそれぞれ宗陽神
(背) と鄙陰神
(妹) に発展する。こうして陰陽二元の原始宇宙が生成する。
宗陽神の核は日と成り、鄙陰神の核は月となる。
また泡が非物質 (空・風・火)、泥が物質
(水・埴) になったとする。
『天・地・泥の 際無きに 兆し分かるる アウの陰陽 陽は天となり 日輪成る 陰は地となり 月と成る』2文
『天地人も 分かざるに 初の一息 動く時 東上りて 西下り 虚空に回り 泡・泥の 回れる中の 実柱に 裂けて陰陽生る』14文
『天地の 開ける時の 一息が 陰陽と分れて 陽は天に 陰は地となる』15文
『天地いまだ 分かざるに 初の一息 まどかにて 水に油の 陰陽
分かれ』16文
『天地の 泡・泥いまだ アメミヲヤ 'ア手'
を結びて 吹く虚空 際なく回り』18文
『故は天地 分かざるに アメノミヲヤの 泡を天 泥を地玉 ウツロ
乗り シナトの手綱 和り恵り』19-1文
『天地いまだ 成らざるに アメノミヲヤの 成す息は 際なく動く 天元神』ミ6文
『回る虚空の その中に 天地届く 御柱を 回り分かるる 泡・泥の 泡は清くて 宗陽神 泥は濁りて 鄙陰神』ミ6文
『陽は軽ろ清く 天と成り 陰は重り凝る 地の球 背の宗は 日輪なる 妹の鄙元
月となる』ミ6文
『陽に生める 空 動きて 風となる 風
火となれば 地もまた 水 埴となる』ミ6文
『この五つ 交わり成れる 神人は "ア・ウ・ワ"
現わる ミナカヌシ』ミ6文
泡泥。
「アワウビ・アホウビ」の略。
『天・地・泥の 際無きに 兆し分かるる アウの陰陽 陽は天となり 日輪成る 陰は地となり 月と成る』2文
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