科戸。級長戸。級長戸辺。 →
トベ
ヤマサ神の第二。
風を治める神。また風の異称。
叢雲 (汚穢隈) を吹き払い、空を明くする。
神の馬の轡/手綱に喩えられる。
『叢雲覆ひ 暗ませば シナトを招き 吹き払ふ 炎を吐きて 室
焼けば タツタ姫招き これを消す』8文
『'ウンの手' の ウツロヰを馬 'イニの手'
の シナトは轡 光
鞭 'オ手' に地玉 和り恵る 音は
"ホオコホ"』18文
『故は天地 分かざるに アメノミヲヤの 泡を天 泥を地玉 ウツロ
乗り シナトの手綱 和り恵り』19-1文
『ウツロ・轡や 地玉を 一貫きの緒と 心得ば たとひ馳すれど 乗り落ちず』19-1文
『ヲコヌシ曰く "渡座を 民も祝ふに 情けな"
と ハハ矢を射れば シナトベに 吹き払ふ時 道を向ひ 共に入ります』21文
『上二尊の 御言宣 これに賜はる 一兄の名は ウツロヰの神 次の名は シナトベの神』22文
『もしも叢雲 明を奪ひ 道に障りの あらん時 シナトベの神 現れば』22文
『道の明奪ふ 八重雲を シナトの風に 押し払ひ 夜も明け方と 知らすべし』22文
『天元顕れ 生みて乗る ウツロ・シナトに 地を恵り あり様なせば 月の水 海と湛えて』ミ6文
『忌の弓の 的は橘 穢は桜 病むもシナトの 斎弓なすなり』フ029
科戸の風。級長戸の風。
風を治めるシナトが起す、汚穢隈を吹き掃う風。
『もしも叢雲 明を奪ひ 道に障りの あらん時 シナトベの神 現れば』22文
『道の明奪ふ 八重雲を シナトの風に 押し払ひ 夜も明け方と 知らすべし』22文
『なお雲覆ひ 道絶つを 火水の祓ひ 三度宣る シナトの風に 吹き払ふ』39文
『忌の弓の 的は橘 穢は桜 病むもシナトの 斎弓なすなり』フ029
科戸祭。級長戸祭。
風祭のことだと思われる。
【風祭】カザマツリ −広辞苑より−
1.風を鎮めるため二百十日の前後に行う祭。風日待。とうせんぼう。
2.竜田または広瀬の神を祭って豊作を祈ること。かぜまつり。
【二百十日】ニヒャクトオカ −広辞苑より−
立春から数えて二一○日目。九月一日ころ。ちょうど中稲(なかて)の開花期で、台風襲来の時期にあたるから、農家では厄日として警戒する。
【二百二十日】ニヒャクハツカ −広辞苑より−
立春から数えて二二○日目。九月一一日ころに当り、二百十日と同じ意味で厄日とされる。新潟県の弥彦(いやひこ)神社では、この日風祭を行う。
『二陰立つ風に 萱を臥す 臥し粗れ萎わき ソロ穢えば シナト祭に ノワキ討つ 蝕の祓ぞ』ミ7文
『八月初めは 二陰咲く 嵐
草臥す ウカ祝の 果実並ぶる "ホ"
元神』ミカサ9文
【ホツマツタヱ解読ガイド】 【ミカサフミ解読ガイド】 【ふとまに解読ガイド】
【やまとことばのみちのく】 【にしのことばのみちのく】 【あめなるみち】
【ホツマツタエのおもしろ記事】