ハハヤ

→ 語義
  

羽羽矢。

  1. カゴ弓とハハ矢は征夷大将軍のしるし。
    後に破魔矢とも呼ばれるようになったものと思う。

    アマテルムハタレ討伐の折、タケミカズチフツヌシカゴ弓と共に授ける。 
      
    陽陰のカゴ弓 ハハ矢添え "ハタレ破れ" と 賜ひけり』8文
    フツヌシ曰く "弓懸あり 何ぞ痛まん 受けよ" とて ハハ矢放せば ハタレ取る 共に笑いて』8文
      
      
    ●タガ若宮の代の殿タカキネが、カシマ立ちの3番目の御使のアメワカヒコに、カゴ弓と共に授ける。
      
    『アマ国の アメワカヒコと 極まりて タカミムスビが カゴ弓と ハハ矢 賜ひて 平けしむる』10文
    下侍が告げに "名も無くて を嘆くや" と ワカヒコが ハハ矢を射れば 胸 通り 』10文
    『飛びてタカミの 前に落ち ケンケンも無く 血のハハ矢10文
      
      
    ●アマテルからオシヒトに、三種宝に添えて、環弓と共に授ける。 
      
    フツヌシと ミカツチ 常に 侍りて 政事守れ 麻績布 八響の幡と 還弓 ハハ矢を添えて 賜ふのみ』11文
      

      
    ニニキネニハリ入りに、ハタタ神が新宮の垣を破る。このときクシヒコはハハ矢を射ている。
      
    "渡座を 民も祝ふに 情けな" と ハハ矢を射れば シナトベに 吹き払ふ時 道を向ひ 共に入ります』21文
      

      
    ウガヤが生まれた時、オオモノヌシコモリは、桑の弓を鳴らしてハハ矢を射ている。
     子が生まれると、桑の弓を鳴らしてハハ矢を射る風習があったらしい。
      
    ホタカミは 臍の緒切るも ハラの法 モノヌシ鳴らす 桑の弓 ハハ矢 蟇目ぞ』26文

      
  2. 皇孫であることを証明する璽で、三種宝と共に賜った。
    三種はおいそれと宮の外に持ち出せないので、羽羽矢を常に携帯して身分証明としたのだろう。
      
    御祖天君 筑紫治す 十年治めて ひたる時 和君の璽を タケヒトに 授けアヒラの 神となる』29文
    『諸御子も "然に いやちこ"と "先にヲシテの 答えつら  速やかに 御幸なせ"』29文
    『時に 応え言ふ "も  真なら 璽あらんぞ" ナガスネが 君の靫より 羽々矢璽を に示せば 尊璽29文
    『またも 歩靫の 出す羽々矢の 尊璽 ナガスネヒコに 示さしむ 進まぬ戦 守り居る』29文
    御祖 筑紫に 下るとき は持ちて 御鏡は オシクモ 八重垣は クシミカタマに 授け置き』30文
    御祖 筑紫に ひたる時 尊の璽は タケヒトに 母タマヨリも 神となる 河合 八重垣は 別雷宮に 預け置く』30文

  
  
【羽羽矢】ハハヤ −広辞苑より−
「はは」は大蛇で、大蛇のように威力ある矢、または大蛇を射たおす矢か。また、羽の広く大きな矢ともいう。

【破魔矢】ハマヤ −広辞苑より−
1.破魔弓につがえて放つ矢。今は正月の縁起物として神社で出す。
2.棟上(むねあげ)の式に、破魔弓と共に飾る二本の矢の形をしたもの。

  

  

ハハヤテ

→ 語義
  

ハハ矢手。ハハ矢璽。
「テ(手)」は「ヲシテ(押手・璽)」の意。  
皇位の証として天皇に授けられる、携帯用の尊璽。 
尊璽(カンヲシテ)、ハハ矢の尊璽(ハハヤノカンヲシテ)白矢の璽(シラヤノヲシテ) とも言う。
  

御祖天君 筑紫治す 十年治めて ひたる時 和君の璽を タケヒトに 授けアヒラの 神となる』29文
『諸御子も "然に いやちこ"と "先にヲシテの 答えつら  速やかに 御幸なせ"』29文
『時に 応え言ふ "も  真なら 璽あらんぞ" ナガスネが 君の靫より 羽々矢璽を に示せば 尊璽29文
『またも 歩靫の 出す羽々矢の 尊璽 ナガスネヒコに 示さしむ 進まぬ戦 守り居る』29文
御祖 筑紫に 下るとき は持ちて 御鏡は オシクモ 八重垣は クシミカタマに 授け置き』30文
御祖 筑紫に ひたる時 尊の璽は タケヒトに 母タマヨリも 神となる 河合 八重垣は 別雷宮に 預け置く』30文

  

  

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