吾平。阿比良。姶良。(吾翻)。
ウガヤがミヤサキ山の洞で神上がるときの「アカンタヒラ」と同源か。
九州各地にこれに因んだものと思われる地名が多く残る。
吾平(アヒラ・アイラ)、姶良(アイラ)、油津(アブラツ)、荒平(アラヒラ) ・・・。
参考:
【阿毘羅吽欠】あびらうんけん −広辞苑より−
〔仏〕(梵語 a vi ra humkham)
密教で、胎蔵界大日如来の真言。地・水・火・風・空の五大を象徴する。
この真言を唱えると一切のことが成就するという。
アヒラの神。
ウガヤフキアワセズの贈名の一つ。
『御祖天君 筑紫治す 十年治めて ひたる時 和君の璽を タケヒトに 授けアヒラの 神となる』29文
吾平津媛。阿比良比売。
タケヒト (神武)
のツクシ時代の妻で、神武即位後は大典侍となる。
タギシミミを生む (神武45歳)。
神武の供として同じ辞洞に入り世を去る。
宮崎県日南市林光寺、吾平津 (アヒラツ)
神社
奈良県御所市柏原、ほほ間
(ホホマ) 神社
★『古事記』海幸彦 (火闌降命・火照命)
の子孫で、阿多の小椅君(オバシノキミ)
の妹。
★初代神武天皇の日向時代の妻。多芸志美美命(たぎしみみ)
と岐須美美命(きすみみ) を産んでいる。「あひら」や「あた」が、隼人を示す言葉であることはお分かりだろう。隼人の勢力範囲が、南九州全体に及んでいた証拠と思う。
ツミハ──┐┌クシミカタマ ├┼クシナシ タマクシ姫┘└──────タタラヰソスズ姫(内宮) ┃ ┌ヰツセ ┃─カンヤヰミミ ├ミケイリ ┃ ウガヤフキアワセズ┐├イナヰイ ┃─カヌナカワミミ┬イキシ ├┤ ┃ │ タマヨリ姫────┘└カンヤマトイハワレヒコ └タマテ ┃ ┃ ┃─タギシミミ ┃ ┃ ┃ ヒウガ・アタ県主───アヒラツ姫(大典侍) ┃ ┃ クメ───イスキヨリ姫(御下) (後にタカクラシタに下される)
『モノヌシ一人 民治む 時にタケヒト アヒラ姫 娶り生む御子 タギシミミ 君
歳四十五』29文
『御鏡は ヰソスズ姫に 八重垣は アヒラツ姫に 御璽は 君の身に添え』30文
『アヒラツ姫と モノヌシと 橿原宮に 侍りて 長く喪に入り 生き坐すの 如に勤むる』31文
『骸を 白檮尾に送り 装ひは アヒラツ姫と ワニヒコと 問わず語りを なし侍る』31文
吾平つ山。姶良つ山。油津山。荒平山。
この山の洞でウガヤは神となる。 =ミヤサキ山
『タガに告ぐれば 喪に入りて "ヒウガの神" と 祭なす ヲニフに祭る "カモの神" アヒラツ山は "御祖神"』27文
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