神八井耳命。
イホのトミ (斎の臣)・イホミ(斎臣)。ミシリツヒコ。
神武天皇と中宮イソスズ姫の第一子。斎名:イホヒト。 贈り名:ミシリツヒコの神。
弟カヌナカワミミと共に兄のタギシミミを殺害する。そのことを悔いてか後に、トイチ
(現:磯城郡十市町) に住んで
"イホのトミ (斎の臣)・ミシリツヒコ (身知りつ彦)"
と名を替え、兄タギシミミの神霊をねんごろに祭り、生涯を閉じる。多臣(おおのおみ)の始祖。
奈良県磯城郡田原本町、多坐弥志理都比古
(オオニマスミシリツヒコ) 神社
★尾張一帯はかつて
上古の時代丹羽臣が支配しておりましたが、その始祖が神八井耳命とされております。
■上鈴82年(神武天皇25年、76歳)に生まれる。137年(綏靖4年)死去。
■「イホのトミ」「イホミ」「オホオミ(多臣)」の "イホ"
"オホ"
は「斎む・敬う・祝う・祭る」などの意で、これは神八井耳命を指す。それがそのまま地名や姓になる。
ツミハ──┐┌クシミカタマ ├┼クシナシ タマクシ姫┘└──────タタラヰソスズ姫(内宮) ┃ ┌ヰツセ ┃─カンヤヰミミ ├ミケイリ ┃ ウガヤフキアワセズ┐├イナヰイ ┃─カヌナカワミミ┬イキシ ├┤ ┃ │ タマヨリ姫────┘└カンヤマトイハワレヒコ └タマテ ┃ ┃ ┃─タギシミミ ┃ ┃ ┃ ヒウガ・アタ県主───アヒラツ姫(大典侍) ┃ ┃ クメ───イスキヨリ姫(御下) (後にタカクラシタに下される)
★神武天皇━神八井耳命━武宇都彦命━武速前命━敷衍彦命━━┳武恵賀前命━━┓ ┗健磐龍命 ┃ ┏━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┗ 武諸木[多臣祖]
『后
孕みて 明くる夏 カンヤヰミミの 御子を生む 斎名イホヒト』31文
『若宮は この二歌を 考えて 聡に害ふ ことを知る カンヤヰ御子に 物語り』31文
『ワカヒコに 弓造らせて マナウラに マカゴの鏃 鍛わせて カンヤヰ御子に 靫
負わせ』31文
『ヌナカワ尊 兄と到る 片丘室の タキシ御子 折に昼寝の 床に臥す』31文
『皇御子 ヤヰに 宣給ふは "兄弟の互ひに 軋らうは 関く人
無し 我入らば 汝 射よ" とて』31文
『室の戸を 突き開け入れば 兄
怒り "靫負い入る" と 斬らんとす ヤヰ御子
手足 慓けば』31文
『カンヤヰ恥ぢて 諾ひぬ 十市に住みて 斎の臣 ミシリツヒコと 名を替えて 常の行ひ 神の充ち 兄が祭も 懇ろにこそ』31文
『四(年)サヤヱ四月 斎臣更る "ミシリツヒコの 神"
となる』31文
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