高倉下。
タクリ (=カゴヤマ:アメミチ姫の兄)
の子。タキコの孫に当たる。 幼名:タクラマロ。尊名:ヤヒコカミ(弥彦尊)。
代嗣の無いテルヒコはアメミチ姫を娶るが、やはり子ができなかったので、アメミチ姫の兄タクリの子・タクラマロを養子とする。しかし后のハセ姫に憎まれ、アメミチ姫共々捨てられる。その後、クニテルによって召されるが、タクラマロは応じなかった。
クマノに住み着いていたようで、夢の告げにより、タケミカヅチのフツノミタマの剣をタケヒトに奉る。
大和平定後は『総勅使』として筑紫、山陰と巡り、越後弥彦山のツチグモを鎮圧、四国を治め、国統絵を奉る。
紀の国造になり『皇連(大連)』の称号を得る。その後、神武はタカクラシタのさらなる働きを褒めて『弥彦尊』の名と共に越後の国を賜る。そして七十七歳の時、タケヒトの計らいにより二十歳のイスキヨリ姫
(ユリ姫) を妻に娶り、共に弥彦の神となる。
和歌山県新宮市新宮、神倉 (カミクラ)
神社
奈良県宇陀郡榛原町福地字椋下山、椋下
(クラゲ) 神社
愛知県名古屋市熱田区高蔵町、高座結御子
(タカクラムスビミコ) 神社
新潟県西蒲原郡弥彦村大字弥彦、彌彦
(ヤヒコ) 神社
■クニテルが召しても来なかったというタクラマロはクマノに潜んでいた。
★『旧事』天香語山の別名を「高倉下」亦「手栗彦命」。天降った後、紀伊国熊野邑に住む。尾張氏・熊野氏の祖。
★『書紀』熊野高倉下(クマノタカクラジ)。
★棚倉孫(タナクラヒコ)神社の祭神は「天香古山命」。「天香古山命」は「高倉下」とも「手栗彦」とも言われる。「手栗彦」が「棚倉孫」に転じたと言われている。
★籠神社の古伝に曰く「天香語山命」は亦名 手栗彦命 亦名
高志(こし)神。彦火明彦命が天上にて生む神也。母天道姫命 亦名
祖母命也。
★『旧事』天香語山命。別名を手栗彦、高倉下という。天降った後、紀伊国熊野邑に住む。
タキコ ┃ ┣━━━━━┳カゴヤマ━タカクラシタ ┃ ┃ サクラウチ━┳オオヤマカグツミ┳カグヤマツミ ┗アメミチ姫 ┃ ┃ ┣ホノコ ┣カンタマ ┃ ┃ ┃ ┃アマテル ┗マウラ┳ … … … … …タチバナモトヒコ ┃ ┃ ┗ハナコ ┣イワナガ ┃ ┗アシツ姫 ┃ ニニキネ
┌カグツミ─カグヤマツミ │ ┃ │ ハヤコ ┃──────┬カゴヤマ(タクリ)──タクラマロ │ ┃──タキコ │ :(養子) │ アマテル └アメミチ姫 ↓ │ ┃──オシホミミ──┐ ┃───────タクラマロ サクラウチ┴──ホノコ ├┬クシタマホノアカリ (タカクラシタ) ││ ┃ ┃ タカキネ─タクハタチチ姫┘└ニニキネ ┃ ┃ ┃ ┃ スガタ──────スガタ姫 ┃ ┃ トヨマド────────ハツセ姫
ホノアカリ┐ ├┬ニギハヤヒ──────ウマシマチ タマネ姫─┘│ └タケテル(タケヒテル)─タケトメ ┌…─…─…─…─┘ : │ タカクラシタ┐ : ├アメヰダキ─アメオシヲ─┬オキツヨソ │クメ─イスキヨリ姫┘ ├建額赤彦──┐ : (カンタケより下される) └ヨソタリ姫 │ │ ┌─────────────────────────┘ : │ │ └タケヅツグサ─タケトメ─┬健宇那比命─┬タケモロズミ : ↑ │ └オオアマ姫 └…─…─…─…─…─…─┘ │ (養子) └健多乎利命─オトヨ─ミヤズ姫 ┃ ヤマトタケ
『先に御子無く カグヤマが アメミチ姫を ゑゑなして 兄タクリが子 タクラマロ 猶子となせど』27文
『ハセ姫は 臣と憎みて (アメミチ姫とタクラマロを) 棄てさしむ 君また怒り ハセを棄つ』27文
『カグヤマ皇君 母(アメミチ姫)と召し 子(タクラマロ)は召せど来ず』27文
『タカクラシタに 夢の告げ 「タケミカツチに 御言宣 "国
騒やければ 汝 行け" 神に答えは "行かずとも 国平け剣 下さん"
と 神も "宜なり" "ミカツチの 直の神霊を 倉に置く これ奉れ"」 "あひあひ"
と』29文
『タカクラシタが 夢覚めて 倉を開けば 底板に 立ちたる剣 進むれば 君の長寝の 汚穢覚めて 諸も覚むれば 軍立ち』29文
『"弟 [経]に諭し 教えても来ぬ 後討つも 良し"
と タカクラ 弟シギと 遣りて示せど 肯はず』29文
『橿原の 八年ヲヤヱ秋 統使人 タカクラシタが やや帰り』31文
『臣
昔 御言を受けて 遠国より 筑紫三十二も 山陰も 巡り治めて』31文
『越後 ヤヒコ山辺に 土蜘蛛が 塞わる故に 矛用ひ 五度戦ひ 穢殺し 二十四治むと』31文
『国統絵 捧ぐれば 君 タカクラを 紀の国造の 皇連』31文
『越後 果穂納めず また向ふ タカクラシタは 太刀抜かず みな服えば 御言宣』31文
『タカクラ褒めて 国守と ヲシテ賜わる ヤヒコ尊 長く住む故 妹婿 アメノミチネを 国造と 紀の館賜ふ』31文
『ヤヒコ上りて 拝む時 天の盃 数
至る 皇 問わく "昔 得ず いま飲む 如何"』31文
『汝は酒に 若やぎつ さかなに賜ふ 乙下侍ぞ 七十七の男に 二十女と 越にとつぎて 男女を生む』31文
『君
頷きて 密かにし このたび賜ふ 乙下侍は このユリ姫ぞ』
『昔 ヤヒコに ユリ姫を 賜えば生める アメヰダキ 子のアメオシヲ 孫娘 ヨソタリはこれ』31文
『シホツ翁が "これ行きて 平けざらんや"と 勧む故 大和正せば 大御神 カシマの神に 御言宣』39文
『"行きて打つべし" その応え "我
行かずとも 国平けの 剣
下して タカクラに これ捧げしむ"』39文
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