クニカミ・クニモリ・クニツカミ
→ 語義
- 国守・地守。
(I) 国家を守る者。公務員。 =臣・もののへ
(II) あめ(中央)に対して、くに(地方)の知行者。(1と重複する)
『大御神 諸と議りて ヤソキネを 根の国守と "イサナギの 産野に叔父と 叔母なれば 政
絶えず" と 御言宣』7文
『僕に 根のマスヒトが 教えけり "功
成らば 国つ守 これソサノヲの 御言なり"』8文
『然れどホヒは 国守に へつらい媚びて 三年まで 返言あらで オオセイイ ミクマノ
遣れど 父がまま』10文
『キ・ミは和照る 月・日なり
国守はその 地の照り 民も月・日ぞ』13文
『手鍋をさくる 汚きも 磨けば光る 尊となる 国守・民の 諭しにも 付離なさせる 妹背の道』13文
『国守などは 民のため 心
尽して 油 減り 子種
稀れなり』16文
『日上し所は "日高み"
よりぞ 治まりし そのヤス国の 千五百村 みな頭あり 今これを 合せて三千の 守
治む』23文
『我が儘に 民を斬るなよ 民は皆 なお我が孫ぞ その民を 守り治むる 国守は これなお我が子』23文
『国守は 民のたらちね その民は 国守の子ぞ 我が子でも 親が斬るなよ』23文
『これオロチあり 国守の 姫を呑む故 皆
焼けば 逃げてヒカワに 斬られける 然れど山は 禿なり』25文
『タカクラ褒めて 国守と ヲシテ賜わる ヤヒコ尊 長く住む故 妹婿 アメノミチネを 国造と 紀の館賜ふ』31文
『ヤマトタケ ミチノク許し 勿来より 北はミチノク 国の守 百県の果穂 捧げしむ』39文
『タケヒをば 靫侍を兼ねて 甲斐・駿河 二国守と 殊を褒む』39文
『身差し国 相模の国と モトヒコに 名付け賜わる 国つ守』39文
■多くの場合、地方を治める国守には「兄と弟」の二人がいる。これは一つの県なり村なりを上と下に分けて治めたことを示すのだろうか。磯城県を例に取ると、上磯城の守が兄シギで、下磯城の守が弟シギということになる。もうひとつの仮説は、北町と南町が交代で任に当たった江戸の町奉行所のように、兄・弟の守が期間を決めて交代で治めるという制度である。このしくみは、干支の「ヱとト」と同じであることから魅力を感じている。
- 国神・地神・地祇。
それぞれの地域に固有の神霊。地域の守り神。
『我 人振りを 常 見るに 悉く異る 地神の 息吹く風を 受け生まれ 活すとなれば』17文
『君 問ふて "かく教ゆるは 誰神ぞ" 答えて
"我は 地つ神 オオモノヌシぞ"』33文
『到る阿蘇国 四方広く 家居見えねば "人ありや" 君
宣給えば』38文
『アソツヒコ アソツ姫あり "君
何ぞ 人無きやとは" 君曰く "誰ぞ" 答えて "地つ神 社
破れり"』38文
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