阿蘇国。
後の肥後。現在の熊本県。
ホオテミは九州の開墾に勤め、北東部は『豊の国』と呼ばれるほどに豊かになったが、阿蘇の国の土地はまだ肥えなかった。そこでそこに宮を造り、魚を入れて土を肥やしたところ豊かな地となったので『肥国(コエクニ)』と名付ける。国守のタケイハタツは、娘のアソ姫をユナとしてホオテミに奉る。
後に景行天皇はクマソ征伐の帰路にアソ国に立ち寄り、地つ神のアソツヒコとアソツ姫のために社を新築している。
『六万年 経てもアソ国 まだ肥えず 故
宮造り 移ります 地を考えて 数峰の 数魚入れて 田を肥やし』25文
『到る阿蘇国 四方広く 家居見えねば "人ありや" 君
宣給えば』38文
『たちまちに 二神成りて アソツヒコ アソツ姫あり "君
何ぞ 人無きやとは" 君曰く "誰ぞ"』38文
『答えて "地つ神 社 破れり" 時に君
御言宣して 社 建つ 神 喜びて 守る故 家居 繁れり』38文
阿蘇宮。
ホオテミがアソ国を開墾・土地改良するために拠点として建てた宮。六万年ここに居た後、ツクシの宮に移る。
景行のクマソ討伐の帰り、地神のアソツヒコとアソツ姫が現れ、社が朽ち果てたというので、天皇はこれを新築する。
熊本県阿蘇郡一の宮町宮地字宮園、阿蘇
(アソ) 神社
『六万年 経てもアソ国 まだ肥えず 故 宮造り 移ります 地を考えて 数峰の 数魚入れて 田を肥やし』25文
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