タクハタチチヒメ

→ 語義
  

栲機千々姫。 
タカキネの娘。 斎名:ススカ。 贈名:鈴鹿の神。
オシホミミ内宮クシタマホノアカリニニキネの母。 
オシホミミが罷った後は、イサワに来てアマテルに仕えていた。 
死後鈴鹿峠に葬られ、ススカの神と贈名される。
  

三重県鈴鹿郡関町大字坂下624、片山 (カタヤマ) 神社
京都市山科区大宅中小路町、岩屋 (イワヤ) 神社
三重県伊勢市宇治館町、皇大神宮 (コウタイジングウ)
各地の服織 (ハトリ) 神社
  

【鈴鹿峠】すずかとうげ −広辞苑より−
三重県鈴鹿郡と滋賀県甲賀郡の境、鈴鹿山脈の峠。海抜357m。古来、箱根と共に東海道の難所
  

★現在伊勢に鈴鹿明神という名の神社はない。これには鈴鹿峠 (関町坂下) にある式内社片山(カタヤマ)社をあげるべきだろう (むかし鈴鹿明神、鈴鹿大権現といわれた)。祭神は鈴鹿姫。
■女子の斎名は大方「・・・子」であり、「スズカ」という斎名は異例。 

  
トヨケヤソキネ───┬タカキネ───────┬オモイカネ
   │       │           │
   ├カンサヒ   ├スクナヒコナ     ├フトタマ
   │       │           │
   ├イサナミ   ├ミチコ(アマテル典侍) ├クシタマ
   │       │           │
   └ツハモノヌシ └コタヱ(アマテル内侍) ├ヨロマロ
                       │
                       ├アヒミタマ
                       │
                       ├イクタマ
                       │
                       ├アヨミタマ
                       │
                       ├タクハタチチ姫(オシホミミ内宮)
                       │
                       └ミホツ姫(クシヒコ妻)
  
  
    タカキネタクハタチチ姫┐
                ├クシタマホノアカリ
サクラウチホノコ─┐     │
          │     ├ニニキネ
          ├オシホミミイサナギ┐     │
    ├─アマテルイサナミ
   

は去年 を慕ひて 御幸なる タガの都を 引き移し タクハタ チチ姫と 十二の局も 備われば』11文
『賜ふ三種を 受け給え なおも思えよ 宝物 見ること我を 見る如く 娶チチ姫 相共に 常 睦まじく みやびなせ』11文

『和照る御子の ヲシホミミ 和つ日月は タカの首 タクハタ姫の 御内入り』12文
『この基に アキツ姫 布もて作る 天形は 神歌こめて チチ姫に 賜えば これを 先駆けの 障りを除く 天形ぞ』12文
チチ姫は 垂より出でて ワカヒコに "今聞く 'スズカ' 我が斎名 君 賜われど 訳 知らず"』13文

チチ姫も 後には妹背の 御神に 仕え 清かの 道を得て イセアワ州の 中の洞』13文
清かの神と ハコネ神 向ふ妹背 欲を去る 清かの教え 大いなるかな』13文
先にタラチヲ ひたる時 ハコネの洞に 入りますを 母チチ姫は 言ありて イセに到りて 御神に 朝夕仕え 奉らしむ』25文
御神及び チチ姫を 拝みてアワの ミツホ国 宮移し成る』25文
『時にアスカの 宮 罷る 母チチ姫は 後の代を イセに侍れば 大御神 居を同じくす』27文
の嘆きは "嗣も無や" の教えは "ハラ宮の クニテルを嗣 和照らす ニギハヤヒ君"』27文
日の神ここに 道 学ぶ 故 日高みぞ 陽陰の御子 チチ姫と生む 皇子二人 兄はアスカ宮 弟はハラミ
39文
サホヒコの イサワに聞けば 若宮の チチ姫娶る その時に タカギが酒の 謂 乞えば 』ミ2文

  

  

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