狭穂彦。沙本毘古王。
ワカヤマトネコヒコ(9代開花天皇)
の御子ヒコヰマスの子。
サホ姫・カンホネ・タニハチヌシと兄弟。
イクメイリヒコ(11代垂仁天皇)
を殺して天下を得ようと、天皇の内宮になっている妹のサホ姫に秘刀を渡し、殺害を依頼する。
しかし企みはサホ姫の涙によって露見し、ヤツナダによって討たれる。
ワカヤマトネコヒコ┐ (開化天皇)├─ヒコヰマス─┬サホヒコ オケツ姫─────┘ │ ├サホ姫(垂仁1st内宮)─ホンツワケ │ ├タニハチヌシ────┬ヒハス姫[垂仁3rd内宮] │ ├ヌハタニイリ姫[垂仁典侍] │ ├マトノ姫[垂仁内侍] │ ├アサミニイリ姫[垂仁内侍] │ └タケノ姫姫 │ ├アフミ───────┬ヤサカフリイロネ姫[崇神内侍] │ └オオタンヤワケ │ ├カンホネ──────┬ヱ・トオコ姫[ヲウス妻] │ └ト・トオコ姫[ヲウス妻] │ └小俣王────────タエマクエハヤ
滋賀県伊香郡木之本町川合、佐波加刀
(サワカト)
神社
『サホヒコが 后に問ふは "兄と夫 何れ篤きぞ"
后つひ "兄"
と答ふに 誂うる』35文
『汝
色もて 仕ゆれど 色
衰いて 恵み去る
あに永からん』35文
『"我と汝と 代踏まば 安き枕や 保たんぞ 君を弑せよ 我がため"
と 秘刀持て 授くとき』35文
『兄が心根 諌めおも 聞かぬを知れば サホ姫の 中子慄き 秘刀 せん方無くも 袖内に 隠し諌めの 六月』35文
『君の恵みも 背き得ず 告ぐれば兄を 滅ぼせり 告げざる時は 傾けん 恐れ悲しみ 血の涙』35文
『兄が誂え ここなりと 君が昼寝の 膝枕 もしや狂える 者あらば 偶に得る 功と』35文
『秘刀 出せば
皇 御言宣 近方にある ヤツナダを 召してサホヒコ 討たしむる』35文
『時にサホヒコ 否垣成し 堅く防ぎて 降り得ず』35文
『御言宣 "后と御子を 出すべし"
と あれど出さず ヤツナダが 火攻めになせば 后まず 御子抱かせて 城を越え』35文
『君に申さく "兄が罪 逃れんために 我
入れど 共に罪ある ことを知る』35文
『君が許しの ある時に 炎
熾りて 城
崩る 諸人更れば サホヒコと 后も罷る』35文
『サホヒコの イサワに聞けば 若宮の チチ姫娶る その時に タカギが酒の 謂
乞えば
』ミ2文
『合わせ纏れば 名もタカマ 諸
集まりて 故
請えば
君
サホヒコに 御言宣』ミ6文
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