スズカ

→ 語義
  

清か。涼か。 進明。鈴明。
心が欲を離れて真直ぐなさま。囚われ(曲り・傾き)のない心の状態。
「将来・来世が明るい」ことを意味する。  スズクラ
  

清かにて 父母に "ホロロ泣けども 鉤の鯛ぞ さかなと極るも 愚かなり』10文
タカマは民の 笑す尊 いとかけまくぞ 御言宣"』10文

ハタレマの 財 集めて 末 消ゆる これ鈴暗ぞ 生きの内 欲を離るる これは鈴明ぞ』13文

チチ姫は 垂より出でて ワカヒコに "今 聞く 'スズカ' 我が斎名 君 賜われど 訳 知らず"』13文

寿真榊 穂末 伸び 年に寸半の 六万穂木 欲気を離れば 鈴明なり 財 欲しきは 末 消ゆる』13文

『"君にても欲し 民は尚 清かの文を 見ざるかや"  頷き "クシヒコが  諌めの '清か' 今 解けり 苦しみは何』13文
『天の寝せは コトシロヌシ(クシヒコ)が 美保連り[釣] 清かの 禊なすまで』フ008
『延の縄の 釣はヱミス(クシヒコ)の 程々に 鮎[天]と[尊]との 富ぞ招ける』フ064

  

  

スズカノフミ

  
清かの文。涼かの文。
カシマ立ちの際に、天への対応を問われたクシヒコの返言を言うようだ。

『我 清かにて 父母に ホロロ泣けども 鉤の鯛ぞ さかなと極るも 愚かなり タカマは民の 笑す尊 いとかけまくぞ 御言宣" 我が父退らば 諸共』10文
  

『"君にても欲し 民は尚 清かの文を 見ざるかや"  頷き "クシヒコが  諌めの '清か' 今 解けり 苦しみは何』13文

  

  

スズカノヲシヱ・スズカノミチ

→ 語義

  
清か/鈴明の教え。清か/鈴明の道。
欲を去り、捨てず集めず、心直く生きるなら行く末(来世)は明るいという教え。
妹背の道も「和合・中和して偏りを直す」という意味があり、結局スズカの道は妹背の道の一部である。
  

チチ姫も 後には妹背の 御神に 仕え 鈴明の 道を得て イセアワ州の 中の洞』13文
清かの神と ハコネ神 向ふ妹背 欲を去る 清かの教え 大いなるかな』13文

  

  

スズカノカミ

→ 語義

  
鈴鹿の神(清かの神・鈴明の神)。
タクハタチチヒメ贈名
 

三重県鈴鹿郡関町大字坂下624、片山 (カタヤマ) 神社
  

チチ姫も 後には妹背の 御神に 仕え 清かの 道を得て イセアワ州の 中の洞』13文
清かの神と ハコネ神 向ふ妹背 欲を去る 清かの教え 大いなるかな』13文

  

  

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