コトシロヌシ

→ 語義
  

事代主 (事知主・言領主)。   → コトシロ
コトシロヌシとは大物主の業務を代行・補佐する役職。 ツリ()と呼ばれることもある。
オホナムチがクシヒコをコトシロヌシとしたことに始まる。 
オオモノヌシと同じく、八重垣臣の家から選ばれるが長子には限定されない。オオモノヌシの子が務める場合が多い (というかすべてそうだ。2例しかないけど)。 またコトシロヌシも同時には1人しかいない。

  1. クシヒコ。 
    初代大物主のオホナムチのコトシロヌシとして宮中に仕える。
    オホナムチが津軽に追放された後は、クシヒコが2代目のオオモノヌシとなる。
      
  2. ツミハ コモリの次男。 
    大物主コモリのコトシロヌシ。同時にアスカ宮の物主カンタチのコトシロ。

  

オオモノヌシ コトシロヌシ

ソサノヲオホナムチクシヒコ*+コモリカンタチフキネ
                       ┃
                       ┗ツミハ━━━━┓
                                                           ┃
       ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
      ┃
       ┗クシミカタマアダツクシネタケイイカツ━タケミカジリ┓
                                                                ┃
         ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
         ┃
         ┗ミケヌシオミケヌシ━タケイイカタス━オオタタネコ┓
                                                             ┃
         ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
         ┃
         ┗ミケモチオオカモツミ
                   ┃  
                   ┣オオトモヌシ
             ┃
                   ┗タタヒコ
  
  

オホナムチには クシヒコを オオモノヌシの 代りとて コトシロヌシと 仕えしめ 己はイヅモに 教ゆるに』9文
オホナムチ 応え 問わんと ミホサキの 雉子の イナセハギ の応えを 問ふ時に コトシロヌシが 笑す顔』10文

モノノベを 八百人束ぬる 主はこれ オオモノヌシや 副えムラジ  コトシロヌシと 助けしむ』23文
『副えの二人は 綜と替更り オオモノヌシは 機の主 故 清汚を算む』23文
『"上に継ぐ" とて コモリ尊 副モノノベは トマミなり コトシロヌシは ツミハなり』
23文
ツクシより 使人 乞ふ故 カンタチを モノヌシとして ハテツミと 共に三十二を 治めしむ』27文
故にツミハを コトシロと アスカの宮に 侍らしむ』27文
『これの先 ハラオシクモ 召し上す 弟ヒタチは 若き故 阿波コトシロ 侍る27文
『"ハラカラ" なれば 西東 通ひ勤めて 要 占む 名もツミハ八重 コトシロが』27文
ミシマに到り ハラに行き またミシマより 伊予に行く』27文
『子 無きが故に 乱るるぞ コトシロヌシが 兄弟の子の クシミカタマを 請い受けて 嗣となすべし』27文
『これに散けて コトシロは イヨに留まる その妻は イセに詣でて サルタヒコ 称ら為すをば 身に到り そこで生む』28文
その妻に 取り上げさせて 送り行く コトシロ笑めば サルタヒコ 称ゆる姫の 名はタタラ イスズ姫なり』28文
『" 立てん" と 諸に問ふ ウサツが申す "コトシロが タマクシと生む 姫 タタラ ヰソスズ姫は 国の色 阿波宮に坐す"』29文
笑みて とす コトシロヌシを ヱミス神 孫のクシネを 県主  社 造らせ 十月二十日 祭る大三輪 神南備ぞ』29文
『天の寝せは コトシロヌシ(クシヒコ)が 美保連り[釣] 清かの 禊なすまで』フ008

  

  

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