アワウタ・アメノリ・アワノカミ

→ 語義
  

陽陰歌・和歌。 陽陰宣・和宣。 陽陰の神。
  1. (ア) のアワ歌。 二尊はこの歌によって国を生む。
      
    なにゑや うましおとに あぬ』(イサナギ)
    なにやし うましとこに あき』(イサナミ)
      
    オノコロ州の 中柱 回る男尊の 唇を 開く 'あ' 音より 延べ続く 御歌を編みて "あな熟ゑや"』ミ和字
    『継いで付足つは 口塞ぎ 吹く息 蒸れて 燻む 'うん' 'うん' に次いでの 継ぎ句は "うまし乙女に"』ミ和字
    『'おとめ' にと 七音に当たる 地出づ音 留めは三音の "吾往ぬ" なり』ミ和字
    『ここに女尊の 和し歌 情け合わせて
     "わな熟やし うまし男に 吾退き"とは 負けて和しの ミヤビなり』ミ和字
    『"吾往ぬ" "吾退き" の 流れ際 "けり" なお良くき 如ならず』
    ミ和字
    『言葉遣いも この歌の 中の七音を 基として 人の六根に 配りしる』
    『初の五音は 身と手足 止めの三音は と 人穂が招く 瑞の孔 射・玉島の 通い道や』ミ和字
    男神の歌の 添いの数 'あ' 'う' の響きの 余れるを 月の初めの に満つ 女神の歌は 望の末えミ和字
    『負けて熟やしの
     心 交く 満つる・欠くるの 二歌を 一連れに編む 付離ミ和字
      
      
  2. (ワ) のアワ歌。 二尊はこの歌によって民の言葉を直す。
    よって「声直ぎ (こえすぎ)」「直言の歌 (ただことのうた)」とも言う。
      
    カハナマ イキヒニミウク 
     フヌムエケ ヘネメオコホノ 』
    『モトロソヨ ヲテレセヱツル 
     スユンチリ シヰタラサヤ

  

  
  

■中身は異なるが「天地の歌」という名前はかなり後まで残っていたようである。

【天地の歌】アメツチノウタ −広辞苑より−
平安初期の手習歌詞の一。「たゐにの歌」「いろは歌」に先行。

「あめ(天)つち(地)ほし(星)そら(空)やま(山)かは(川)みね(峰)たに(谷)くも(雲)きり(霧)むろ(室)こけ(苔)ひと(人)いぬ(犬)うへ(上)すゑ(末)ゆわ(硫黄)さる(猿)おふせよ(生ふせよ)えのきのえたを(榎の枝を)なれゐて(馴れ居て)」

のように、かな四十八字を重複しないように綴ったもの。源順集にある「あめつちの歌四十八首」は、歌の首尾にこの仮名一字ずつを詠み込んである。平安初期の音節数を示し、ア行のエとヤ行のエとの区別を残している。

  

二尊の 天のアワ歌に 国を生み 地のアワ歌に 音声 和る』ミ1文
歳冬 男は袴着る 女は被衣 言葉を直す アワ歌を 常に教えて』1文
和の歌 カダカキ打ちて 率き歌ふ 自づと声も 明らかに』1文
明らす扇は 十二葉なり 檜扇の羽は 穢祓ふ 陽陰四十八ぞ また禊ふ(三十二) 道な忘れそ』1文
天のアワ歌 "あなにゑや うましおとめに あいぬ" 時 女尊 応えて "わなにやし うましをとこに あひき" とぞ』3文
アワ歌に 治むハラミの 宮に居て すでに八州の 国 生みて "如何んぞ君を 生まん" とて』3文
二尊の オキツボに居て 国 生めど 民の言葉の 悉 曇り これ 直さんと 考えて』5文
『五音七字道の アワ歌を 上 二十四声 イサナギと 下 二十四声 イサナミと 歌ひ連ねて 教ゆれば』5文
『歌に音声の 道 開け 民の言葉の 調えば 中国の名も アワ国や』5文

ソアサ国 サクナギの子の イヨツヒコ に言葉を 習わせて 二名を求む アワツヒコ5文
五筋琴は 五方に響く 音を分けて 地のアワ歌を 教ゆれば 言の根通る 濯ぎ打ち9文
七月  八月  九月は見目 シム十四経 声の四十八手 アワの神14文
『九十六月経て 生み給ふ アマテル神ぞ ハタレマの 障れど帯に 調ひて 四十八備わる その例』16文
『下りて共に とつぎして 御柱回り アワ歌を 詠みてオノコロ 万物を 生みしは』18文
『それ "ヤヱ" は 昔 二尊 国領らす 物言ふ道の アワ歌の "ア" は天と父 "ワ" は母ぞ "ヤ" は我が身なり』23文
『この "ア・ワ・ヤ" 咽より響く 埴の声 国を領らする 種なれば』23文
大御神 神言宣は "陽陰の数 経て喪を脱ぎて 政聞く 年回る日は 喪に一日 その身柱に 祭るべし"』26文
タケヒの曰く "歌の殊" また問ふ "彼は アワならず 何の歌ぞや" また曰く39文
『神宣四十八 分け染めて 吉備の家臣 持ち並ぶ 奉物 雲に 懸梯と 霞に千鳥40文
『五・七 分けて 四十八筋 ついに音声の 道 開きて 成るアワ国を 胞衣として ヤマト八州を 生みたまふ』ミ和字
アワ歌 は "八の形に 六乗り"の 常の諭しを くり返してよ』
ミ和字
陽陰道の 基の心を 連々と 思ん見てれば アメ宣の 言葉の端は '開華満'ミ和字
『"央照れせ得つる" 直言の 歌に導き 生む国の 全く徹れば "直斎繁"』ミ和字
和の歌 も歌えば 諸人の 和を生まんとて 札 染めて 諭し教えん 和の道も 磨がねば曇る』ミ和字
『浮に向くは 陽陰の起りの 声直ぎ(アワ歌)を 親つめ 下せば 文に赴く』フ038

  

  

アワノカミマツリ

→ 語義
 

陽陰の神祭。
大嘗会に同じ。
 

十一月に 天ユキ地スキの 宮 造り 元明 陽陰の 神祭 タネコクシタマ 左右にあり 神饌供え祭り 申す臣30文

  

  

【ホツマツタヱ解読ガイド】 【ミカサフミ解読ガイド】 【ふとまに解読ガイド】
【やまとことばのみちのく】 【にしのことばのみちのく】 【あめなるみち】
【ホツマツタエのおもしろ記事】