カラス

→ 語義
  

烏。
カラスはイサナミイサナギを追わせた、鬼霊八人の化身でクマノ神の使。
人の(肉体・外見) を「枯らす」。
  

【烏・鴉】カラス −広辞苑より−
古来、熊野の神の使いとして知られ、また、その鳴き声は不吉なものとされる。 

  

イサナミカグツチ┐
    │    ├┬ワカムスビ
    ├ハニヤス┘│
    │     └オコロ
    ├ミヅハメ
    │
    └八人の鬼霊
      (カラス)
   

ナチの若御子 ヌカタダよ イサナミ祭る 隈の神 鬼霊を 枯らす神 祭れば 黒き 鳥 群れて "カラス" と名付く』6文
『時にクスヒが 隈の神 招けば 八つ 来たる』
8文
『ここにハタレの 霊(血)を絞り 誓ひ 留めて 潮浴び 影写す時 六十万人 人成るは皆 民となる』8文
『送る川雁 キサリ持ち 庭鳥 掃仕 雀 飯 鳩は物申 鷦鷯 御衣 鳶 木綿 奉り 烏 塚 八日八夜 悼み 喪を務む』10文
日の君の 宮守るカラス 黄金吐く ついに木茅も 黄金放く 砂子・海鼠も 然々と 眺め違わず 黄金放く 日栄見る山11文
イカルカの 宮に移りて その翌時 大殿に四方を 望む折 領庭山に カラス飛ぶ  隈野と思ひ 宮遷し』20文
カラスだも 良き魚 受けて 喜べり 患へば熟れふ 己が乞を 告げず緩らすは カラスなり』21文

  

  

カラスバ

→ 語義

明らす花。
ヒアフギ(日扇)の別名。 =カラスアフギ
  

『その押草は ぬばたまの 花はほのぼの 明らす花の 赤きは日の出 ヒアフギの 板もて作る 扇して 国 守り治む 教え種1文

  

  

カラスアフギ

→ 語義

明らす扇。
ヒアフギ(日扇)の別名。 =カラスバ
  

【烏扇】カラスアフギ −広辞苑より−
〔植〕ヒアウギ の別称。
  

★『古語拾遺 (葛木御歳神社の由緒より)
大地主神、田 作りましし日に、牛の肉を以て田人に食わしめ給いき。時に御歳神の子、その田に至まして、饗に唾きて還りまして、ありさまを父に告げましき。御歳神、怒りまして、いなごをその田に放ち給いしかば、苗の葉たちまちに枯れ損われて、 篠竹のごとなりき。ここに大地主神、片巫(かたかんなぎ) [志止々鳥]・肱巫(ひじかんなぎ) [今の俗のカマワ及米占なり] をして、その由を占い求めしむるに、御歳神 祟りを為す。宜しく 白猪・白馬・白鶏を献りて、その怒りを和め奉るべしと申すに、 教えのまにまに謝(の)み奉ります時に、御歳神 答え給わく、実に吾が意ぞ。宜しく麻柄を以てカセを作りてカセぎ、 すなわちその葉を以て祓い、天押草 以て押し、烏扇 以て扇ぐべし。もし如此して出で去らずば、宜しく牛の宍をもて溝口におき、男茎の形を作りて加え、[是、其の心をまじなう故なり] ツスダマ・蜀椒(なるはじかみ)・呉桃葉(くるみ)、また塩をもてその畔に班置(まきお)くべしと宣いき。すなわち、その教えのまにまに為しかば、苗の葉また茂りて、年穀(たなつも)豊稔(ゆたか)なりき。これ今、神祇官に白猪・白馬・白鶏もて御歳神を祭ることの縁なり。
(■この話での「大地主神」はオホナムチで、「御歳神」はワカ姫 (歳徳神) であるように思われる。)
  

明らす扇は 十二葉なり 檜扇の羽は 穢祓ふ 陽陰四十八ぞ また禊ふ(三十二) 道な忘れそ』1文

  

  

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