シコメ

→ 語義
  

醜女 (鬼霊)。
穢の神。黄泉の神霊。

イサナミの死後、イサナギは諦めきれずに幽体離脱して会いに行くが、イサナミは醜霊八人にこれを追わせ、ヨモツヒラ境(霊返しの守)の向こう側 (この世側) に退かせる。
カラス
醜霊が体現したもので、クマノ神の使であり、人の (肉体・外見) を枯らす。

  

イサナミカグツチ┐
    │    ├┬ワカムスビ
    ├ハニヤス┘│
    │     └オコロ
    ├ミヅハメ
    │
    └八人の鬼霊
      (カラス)
  

『その夜また '神往き'みれば "要真  容れず恥 見す 我がうらみ 鬼霊 八人に 追わしむる"』5文
『剣 振り 逃げ 葡萄 投ぐる 鬼霊 取り食み 更に追ふ 竹櫛 投ぐる これも噛み』5文

アワ君よ 別れ惜しくと 妻送る 夫は逝かず 逝けば恥』5文
鬼霊に追わす 善し悪しを 知れば足 退く 黄泉境 言立ち幸る 器あり』5文
ナチの若御子 ヌカタダよ イサナミ祭る 隈の神 鬼霊を 枯らす神 祭れば 黒き 鳥 群れて "カラス" と名付く』6文
『時にクスヒが クマノ神 招けば 八つ来たる』8文
穢神潰は 埴 清きて 政る社 造り 鬼霊退し 兄弟のイクシマ タルシマと 尊名賜えば 守も為し』21文

  

  

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