現在では大国主といえばソサノヲの子のオホナムチを指す場合が多いが、記紀に見られるように、大国主はオオモノヌシと途中で混同されてしまって、神社の祭神に大国主神とある場合、誰を指しているのか判りづらくなっている。
本来、大国主とはオホナムチの子のクシヒコ
(初代のコトシロヌシ)
の別名である。
「宮造り法」や「埴纏りの法」を定め、またオオモノヌシとして地の政を司るクシヒコを称えて、ニニキネが授けたなのである。
大黒様というのも大国を音読みしただけのもので、これもクシヒコ
(コトシロヌシ) である。
(ちなみにエビス様、これもまたクシヒコを指す。)
しかしながら大国主 (大黒様) の「種袋を担いで手には槌を持つ」というイメージ、これはオホナムチのものなのである。天 (中央政府) の覚えのめでたいクシヒコよりも、暮らしを楽にしてくれるオホナムチこそが庶民にとっての大国主ということなのかも知れない。
また『古事記』『書記』に須佐之男命の五世・六世の孫として大国主がでてくるが、これはクシミタカマを言っている。
したがって神社の祭神に大国主神とある場合、
1.オホナムチ 2.クシヒコ 3.クシミカタマ
この3人のいずれの場合もあり得る、ということになる。
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