清彦。
ヒラナギの子。
タジマモリの父。
イクメイリヒコ(11代垂仁天皇) が、タジマの宮
(兵庫県出石郡出石町宮内、出石神社)
に保管してあるヒボコの八種の土産を見たいというので、キヨヒコはイヅシ小刀以外の七種を捧げ、イヅシ小刀は袖に隠し持って宮に上がる。しかし御酒を賜って飲む時に袖からこぼれ、結局天皇に捧げることになる。
後に小刀が失せているのでキヨヒコを呼んで聞いてみると、一旦戻ってきたがまた翌日には消え失せ、自ら淡路島に行ったという。天皇は畏んで淡路島に社を建てて祭る
(兵庫県洲本市由良生石崎、出石神社)。
シラキ君┬──アメヒボコ │ ┃ └チコ ┃──モロスケ─ヒラナギ─キヨヒコ─タジマモリ ┃ ┃ フトミミ────マタオ ┃──オトタチバナ姫 ┃ ┃ マウラ … … … … … … タチバナモトヒコ──ハナタチバナ姫 オウス
兵庫県出石郡出石町宮内、出石 (イズシ)
神社
兵庫県洲本市由良生石崎、出石 (イズシ)
神社
『アメヒボコ モロスケを生む モロスケは ヒナラギを生む ヒナラギは キヨヒコを生む キヨヒコは タジマモリ生む』35文
『新羅御子 ヒボコが苞の 宝物 但馬にあるを いま見んと ヒボコが曽孫 キヨヒコに 差使遣れば 奉る』37文
『八の内 イツシ小刀 残し置き 袖に隠して 佩き出づる』37文
『皇これを 知ろさずて 御酒
賜はれば 飲む時に 肌より落ちて 露わるる』37文
『君見て曰く "それ何ぞ" ここにキヨヒコ 隠し得ず "捧ぐ宝の 類なり"』37文
『君
また曰く "その宝 あに離れざる 類か"
と よって捧げて 納め置く』37文
『後に開けば これ失せぬ キヨヒコ召して "もし行くや"』37文
『答え申さく "先の暮 小太刀みずから 来たれども その翌の日に また失せぬ"』37文
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