【(和・治・養)】【(八手・八尺・八方)・八咫】
1.合わせ。守り。治め。養い。調え。やわし。教え。足り助くこと。養育。
『かんかみて たすくるたみは このことく やたはををやけ』ホ17 |
2.八尺。(「尺」は開いた手の親指先と小指先の間の距離)
『ちからわさ やたのひとらの よろひきの いわおもなけて』ホ16 『たけやたは やそよろをのこ なれたけそ』ホ16 『やたはやたみの もとのたけ いにしえつくる まはかりは』ホ17 『たおとつたきり きとなつく たみはやたなり』ホ17 『いまわたりたの まるかかみ あててやたみの こころゐる』ホ17 |
3.八尺の身。=民
『たおとつたきり きとなつく たみはやたなり』ホ17 『なんちらまつり おこたらす ほつまなるとき やたやすふらん』ホ23 |
4.八手(やて)。8ヲシテ。8タミメ。 「ト・ホ・カ・ミ・ヱ・ヒ・タ・メ」の天元8神。
『つねにきく さをしかやたの わかかむり はとみも』ホ28 |
[1]
「やつ(和つ・養つ)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・寄す・治める・養う」などの意。
[2]
「や(八)」+「た(手・尺/手・方)」
派生語:「やたのかかみ(八咫鏡)」「まふつやたかかみ(真経津八咫鏡)」
『せおりはまふつ やたかかみ あきつくさなき やゑつるき』ホ8 『やたのかかみは たてにふれ もろとのさかお かんかみよ』ホ11 『かんかかみ やたのなのあや』ホ17 『つつしみて やたとなつくる ゆえおこふ ときにあまてる みことのり』ホ17 『またとふやたみ おさむれは やたなはいかん みことのり』ホ23 |
【(弥・熟)】
正の方向に離れるさま。「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」さま
『すへらきの ゆめにあまてる かみのつけ やたのからすお みちひきと』ホ29 |
「やつ(弥つ・熟つ・敬つ)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。
【(卑・賤)・八田】
負の方向に離れるさま。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」さま
●<人名> 八田。(土蜘蛛の一)
『なおりねきのに みつちくも うちさるとやた くにまろと』ホ38 『やたおねきのに うちやふり ここにうちさる くたりこふ』ホ38 |
「やつ(痩つ・卑つ・賤つ)」の名詞化。
ここでは「E:
負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。
10/01/29
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