さゆ。百合。さ百合。さち草。
「曲りの無い直ぐな草・素直でひたむきな草」の意。
忠と操を象徴する。
茎がまっすぐ長く伸びる笹百合(ささゆり) を言うように思う。
笹百合はまた、山百合(やまゆり)、三枝(さいぐさ・さきくさ)、幸草(さきくさ)
とも言う。
【笹百合】ササユリ −広辞苑ほかより−
ユリ科の多年草。わが国中部以西の山地に多い。高さ七○センチメートル。初夏、茎頂に淡紅色の大きな花を開く。内面に斑点がなく雄しべの葯は褐色。サユリ。
花は1つであることが多いが、複数咲くこともある。地域によっては、ヤマユリと呼ぶこともある。
【三枝】サキクサ −広辞苑より−
(幸草の意) 茎の三枝に分れている草。吉兆の草といい、ミツマタ・ヤマユリなどの説がある。さいぐさ。
【三枝祭】サイグサマツリ −広辞苑より−
奈良市の率川(いざがわ)神社で六月一七日に行われる祭。神祇(じんぎ)令にも見え、三枝の花で酒樽を飾り供える。百合祭。
★狭井川の名の由来は山百合の古名の「サイ」からといい、この川辺には百合が多かったという。また三輪と百合の関係は深く、狭井神社の鎮花祭はもちろん、末社の奈良市にある率川神社の三枝祭でも、神前に神酒と共に三輪山の麓で採った笹百合の花を献じる習いとなっている。
『先にサユリの 花見とて 君の御幸は サユ郷に 一夜寝ねます クメが家の イスキヨリ姫
膳出に 御食進むれば』31文
『回送りも 拒みて延ばす タギシ御子 二弟を断つ 畝傍峰の サユの花見と 見合えして 室屋に召せば』31文
『直の熟まば むべも富みけり さち草は 三つ花
四つ花の 殿造りせん』フ97
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